「Threshold 2」という開発コード名が付いた「Windows 10」向け次期メジャーアップデートが2015年の秋(もっと具体的に言えば11月)にリリースされるという噂は以前からあった。
ネット番組「Windows Weekly」で筆者と共にホストを務めているPaul Thurrott氏の新たな報道に基づくと、この噂は正しかったようだ。Thurrott氏の情報筋によると、Threshold 2が11月にリリースされるのは間違いなく、Microsoftは正式に「Windows 10 Fall Update」と命名する予定だという(ただし、Microsoftは、ユーザーにWindows 10を「サービス」と考えてもらおうとしていることから、Windows 10 Fall Updateと言わずにただのWindows 10と呼ぶようパートナーなどに求める意向だ)。
間もなく実施されるFall Updateは、通常の「Windows 10 Cumulative Update」(Windows 10向け累積アップデート)としてユーザーに提供され、その内容は「Windows Insider」プログラムに参加するテスターたちがこの数カ月間にわたって評価してきた新機能がほとんどだ。アップデートを適用後に再度アクティベートし直す必要はない、とThurrott氏は述べている。このアップデートは、製造工程向けリリース(RTM)版Windows 10(ビルド10240)以降を搭載していれば、どのデバイスでも利用できる。
Fall Updateに搭載されると思われる新機能としては、仮想アシスタント「Cortana」と検索機能の改善に加えて、「Edge」ブラウザの「お気に入り」「リーディングリスト」とパスワードの同期(および、Edgeのセカンドインスタンス生成機能)、さらに、「Windows 7」や「Windows 8.x」のプロダクトキーが使えるようにMicrosoftが先ごろ実施したアクティベーション方法の変更への対応などがある。
「Enterprise Data Protection」や法人用アプリや法人ユーザー向けの「Store」のサポートといった、期待されながらも欠けているWindows 10の企業向け機能の一部がThreshold 2の一部としてまだ搭載されるかどうかについて、最近は最新情報を耳にしていないが、やはり搭載されると思われる。新たにバンドルされるメッセージングアプリ「Universal Skype」や電話アプリ、ビデオアプリも、Threshold 2のアップデートに搭載されている可能性がまだあると思われる。
Winbetaが先ごろ報じたように、Threshold 2に搭載されないのは、Edgeの拡張機能のサポートだ。この機能はFall Updateに含まれず、Windows 10 Fall Updateの次のメジャーアップデートとして2016年6月までにリリースされると思われる「Redstone 1」に搭載される予定だ、と筆者の情報筋は認めている。また、この情報筋は、年内にWindows Insiderで、「Windows 10 Insider」ビルドの一部として、Edgeの拡張機能のテストが開始される可能性があると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」