グーグル「Nexus 6P」レビュー(第3回)--指紋スキャナの使用感とカメラ性能 - (page 2)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年11月02日 07時30分

 カメラにはスマートバーストモードも追加された。Googleでは初めて採用された機能で、写真を30fpsで撮影するモードだ。Nexus 6Pは、バーストモードで撮影された一連の写真(「SmartBurst」と呼ばれる)をアニメーションGIFに変換するようにデフォルトで設定されている(解除したければ、設定でこの機能をオフにする必要がある)。Nexus 6PのアニメーションGIFは、「iPhone 6s」およびiPhone 6s Plusの「Live Photo」に比べると動きがカクカクしている。また、iPhoneでは、すべての写真に短い動画のような処理が施されるのに対し、Nexus 6Pでは、バーストモードで写真を撮影した場合にのみアニメーションGIFが自動生成される。筆者は自動GIF共有機能を偶然発見したが、それを求めていたわけではなかったので、あまり役に立たなかった。そして、(そよ風でかすかになびく花の)GIFはぎこちなく、間が抜けているように見えた。

 8メガピクセルの前面カメラで撮影した自撮り写真の画質は、全体的に良好である。Nexus 6Pは何らかのエアブラシ加工を自動的に施しているようだ。少なくとも、肌の色合いが実際より柔らかく見える。ほかのスマートフォンと異なり、肌の質感を滑らかに見せるフィルタや「Beauty Mode」コントロールは一切搭載されていない(これは見方によっては、良くも悪くもとれる)。デフォルトでは、すべての編集作業は標準搭載の「Google Photos」アプリを通して行われる。ビネットフィルタなどのエフェクトは、同アプリから利用できる。

 動画に関しては、Nexus 6Pは4K動画の撮影をサポートする。この機能を利用したければ、デフォルトの設定をリセットする必要がある。全く新しい標準搭載機能であるスローモーション動画は最大240fpsでの撮影が可能で、編集機能も備える。ほかのスマートフォン(たとえばサムスン製)には既に搭載されている機能だが、実のところNexus端末に搭載されるのは今回が初めてだ。この機能は日常的な瞬間ではなく、動きの多いシーンに使うのが最適だと感じた。

 カメラソフトウェアを使うのは、とても簡単だ。左右にスワイプして、写真モードと動画モードを切り替えられるようになった。ボタンをタップすれば、前面カメラと背面カメラが切り替わる。フラッシュと自動HDRのコントロールはスクリーンに表示されるが、パノラマモードや「Photo Sphere」「Lens Blur」「Settings」はサブメニューの中に隠されている。これらのモードは便利だが、ほかのハイエンド端末では、マクロモードや風景モード、スポーツモードのプリセットなど、さらに多くの撮影オプションが搭載されている。

 米CNETでは、写真画質を近いうちに徹底比較する予定だが、今のところは、以下の画像をご覧いただきたい。特に明記のない限り、すべての写真は自動モードで撮影されたものだ。クリックすると、フル解像度に拡大される。

「Nexus 6P」の「SmartBurst」で生成されたGIFがこちらだ。 「Nexus 6P」の「SmartBurst」で生成されたGIFがこちらだ。

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