日本でも多くのスタートアップがイノベーションの創出に挑んでいるウェアラブル/IoT分野では、4社が登壇した。
アナログ腕時計型の活動量計「Activite(アクティビテ)」と「Activite Pop(アクティビテ・ポップ)」を開発し、日本でも販売しているWithings(ウィジングス)は2008年に創業。アジア地域のセールスマネージャであるAntonie Robiliard氏は、同社製品のこだわりとして時計としてのデザイン性や所有感を挙げ、高級感のあるActiviteはサファイアガラスとフランス製の牛革を使用して時計作りの本場スイスで製造している点や、Activite Popがシンプルなデザインによって若者のファッションセンスに応えている点などを紹介した。
時計用電池で稼働し充電の必要がなく、活動量計の操作はすべてスマートフォンから行う。「活動量計ユーザーの50%はしばらく使うと使用をやめてしまう。“手首にずっと着けるのが嫌だ”という声は多い。Activiteは、伝統的なラグジュアリなデザインの時計と洗練された最新のテクノロジを組み合わせ、まずファッションのアクセサリとして十分に期待の応えるものを作ろうと考えた」(Antonie Robiliard氏)。
一方、2010年に創業したSen.se(センス)はさまざまな目的に使用できる多機能センサーソリューション「mother」を紹介。家庭での使用を想定したポップなデザインが印象的だ。このデバイスは、センサーのハブとなる「mother」と12種類以上の用途に応用できる「Motion Cookies」で構成されており、情報はスマートフォンやタブレット端末で管理することができる。
玄関ドアに設置すると侵入者があった際にスマホにアラームを通知したり、高齢者のピルケースに取り付けると飲み忘れを通知したり、ボトルに取り付けると飲んだ水の量を計れたり、子どものランドセルに取り付けると帰宅した際に親のスマホに通知したり、子どものハブラシにつけておけば歯磨きを忘れずにさせることができたりと、簡単な設定で多様なシーンで利用することができる。活動量計、睡眠量計、温度計としても使用することが可能だ。
同社代表のRafi Haladjian氏は、「この製品はさまざまなシーンで生活の中に自然に溶け込み、新しいデバイスを用意しなくても、新しいアクションをしなくてもいい存在。いつもの生活環境を変えずに新しい価値を得ることができる。存在は感じないけれど、スマートに生活を支えてくれるテクノロジだ」と製品のポテンシャルを説明した。
そのほか、2012年に創業したMensia Technologies(メンシア・テクノロジーズ)は、ヘッドマウント型デバイスで測定した脳波信号を分析して治療方針を検討し、脳波のパワーを活用した非侵襲的な脳への刺激によって、子どもの発達障害や高齢者の認知障害、脳卒中患者のリハビリなどができる医療ソリューションを紹介。また、2008年に創業したCityzen Sciences(シチズン・サイエンス)は、心拍数、移動速度、位置、加速度のモニタリングができるマイクロセンサーを埋め込んだスマートファブリックを紹介した。
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