富士通、生体認証搭載のPC、タブレット、スマホを発表--利便性とセキュリティを両立

 富士通は10月6日に新製品発表会を開催し、法人・個人向けのパソコン、タブレット、スマートフォンの新製品を発表した。

 この日発表されたのは、個人向けが13.3型のモバイルノートPC「LIFEBOOK SH90/W」をはじめとする4シリーズ4機種、法人向けがPC・タブレットなど12機種。さらに「arrows」ブランドのSIMフリースマートフォン・タブレット2機種も発表された。個人向けPCでは発表済みの2シリーズ4機種と合わせ、2015年秋冬モデルとして全6シリーズ8機種を展開することになる。

 発表会見には、富士通 執行役員 パーソナルビジネス本部 本部長の武田弘康氏が登壇。新製品の概要と合わせて、同社のセキュリティへの取り組みについても詳しく説明された。


新製品発表会でスピーチする、執行役員 パーソナルビジネス本部 本部長の武田弘康氏

 会見の冒頭、登壇した武田氏は同社のセキュリティへの取り組みについて言及。「ICTの活用範囲が広がる中で、多様化・複雑化するセキュリティの脅威に、いかに備えていくかが課題」とした上で、同社ではこうした現状を踏まえ、「いつでもどこでも安心・安全をすべての商品に提供すること」を念頭に製品開発を行ってきたと説明した。


富士通のヒューマンセントリックを特長とするセキュリティ対策では、生体認証や遠隔ロックといった独自技術でヒューマンエラーをカバーしながら、ユーザビリティを損なわずに高度なセキュリティレベルが確保できると説明する

富士通製商品の価値は「いつでもどこでも安心・安全」に利用できることにあるとし、今後はすべての商品でこの価値を提供してく方針という

 「(セキュリティ対策において)企業側はパスワードの定期的な変更や機器の持ち出し規制を徹底したいが、それは従業員側に負担や不便さを強いることにもなる。この相反する課題を解決するのが、生体認証に代表される富士通のヒューマンセントリックを特長としたセキュリティ技術」と武田氏。

 具体的には法人向けのノートPC、タブレット、さらにはマウスやキーボードといった周辺機器に、独自開発した超小型の「手のひら静脈センサー」を搭載。これを専用の生体認証ソフトと組み合わせることで、マイナンバーに対応する会計ソフトのログインなどにも使用できるようにした。すでにセンサ搭載のタブレットは福島市役所で導入実績があるほか、10月以降、富士通および国内のグループ会社(約200社、8万人)でも順次導入予定だ。

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