富士通、生体認証搭載のPC、タブレット、スマホを発表--利便性とセキュリティを両立 - (page 3)

「arrows」のブランドロゴを変更。心地良さをアピール

 「arrows」シリーズの新製品については、執行役員 モバイルフォン事業本部 本部長の高田克美氏が説明を担当した。

 既にドコモからハイエンドモデルの「arrows NX F-02H」とミドルレンジの「arrows Fit F-01H」が発表済みだが、新たにSIMフリーのスマートフォン「arrows M02」と同じくSIMフリーのタブレット「arrows Tab M01T」が登場。メーカーブランド商品として販売されることが明らかにされた。


モバイル製品について説明する、執行役員 モバイルフォン事業本部 本部長の高田克美氏

 合わせて今回からブランドロゴを、小文字の「arrows」に変更。高田氏はその理由を「arrowsが目指す“心地よさ”を表現するため」と説明した。高田氏は、今後arrowsブランドが目指すものとして「ライフスタイル革新」と「調和の創造」という2つのキーワードを紹介。

 「スマートフォン、タブレットの普及で生活は劇的に変わった。今後もお客様がやりたいことはどんなこともできるように、arrowsを革新していなければならない。一方で特に意識しなくてもやりたいことができるようにするには、見えない技術が必要」と述べた。


先進性を表現していたこれまでのロゴから、安心感や心地よさを表現した新ロゴを採用。「arrows」は今後、「誰よりも私を理解し、煩わしさから解放し、生活を一歩未来へと進めてくれる」端末を目指すという

 見えない技術の中にはヒューマンセントリックテクノロジのように、普段は気づかないようなものもあるが、「心地よさを提供する上では、こうした技術の後ろ支えが実はとても重要。スマートフォン、タブレットもそういう時期に来たのではないかと考えている」と高田氏。「安心・安全」を実現する技術もそのひとつで、モバイル製品にもPC同様、生体認証が搭載されているほか、従来モデルと比較して耐久性も大幅に向上しているという。

 arrows NX F-02Hには、前モデルに引き続いて専用のフロントカメラを利用した虹彩認証を搭載。またarrows Fit F-01Hとarrows Tab M01Tには、指紋認証が搭載されている。加えてarrows M02を含む全モデルが米国防総省の調達規定であるMIL規格14項目に準拠する。

 arrows NX F-02Hにはさらに、金属部分に傷がつきにくいハードアルマイト加工が施されているほか、薄くでも高い強度が保てる素材「ナノテクファイバー」も採用されている。展示会場には1点に集中して負荷をかけられる装置など、端末の強度が試せるさまざまな実験環境が用意され、デモンストレーションが行われていた。


前モデル「ARROWS NX F-04G」に引き続き、虹彩認証機能を搭載。専用フロントカメラの位置を従来よりセンター寄りにするなど、読み取りやすくする工夫もされている

1点に集中して圧力をかけ、「arrows NX F-02H」の強度を実証する実験

同じ圧力をかけた鍋は見事にへこんだが、「arrows」は変形なしで、実験後も問題なく動作していた

 なおarrows M02は、同日午後に行われたケイ・オプティコムの発表会で、同社のMVNOブランド「mineo」から発売されることが、すでに明らかになっている。mineoでは現在、ドコモとau両方のサービスを提供しているが、arrows M02は、どちらのネットワークでも使えるハイブリッド端末としてリリース予定。さらにMVNOが発売する端末としては初めて、auが提供するVoLTEにも対応するなど、注目を集めそうだ。


「arrows M02」(左)は「arrows Fit F-01H」(右)とほぼ同じスペックを持つ兄弟機。おサイフケータイ機能も備えている

「arrows M02」は背面に指紋認証機能を搭載していないほか、塗装やカラー、富士通ロゴの有無も異なる点だ

「arrows Tab M01T」はミドルレンジで手軽に利用できる防水&SIMフリータブレット。指紋認証でユーザーを切り替えられるマルチユーザー対応で、立てかけて使いやすい工夫もされている

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]