中国は、13億人を超える人口を擁する世界最大の国だが、国外の企業にとっては進出するのが最も困難な国の1つでもある。そんな中国に「Windows 10」を広めたい米国のソフトウェア大手Microsoftは、中国で最も人気のある検索エンジンのBaidu(バイドゥ)と提携し、Windows 10への移行をスピードアップさせるという。Microsoftが米国時間9月23日に発表した。
中国には膨大な数のWindowsユーザーがいるが、Microsoftによると、そのうち最新のWindowsにアップブレードしているのはわずか1000万人ほどだ。この数を増やすため、Baiduが6億人のアクティブユーザーに「Windows 10 Express」というインストールの選択肢を提供する。
その見返りとして、Windows 10 Expressの公式ウェブブラウザ「Windows Edge」では、デフォルトの検索エンジンとホームページがBaiduになる。また、「Search」「Maps」「Cloud」といったWindowsのネイティブアプリにもBaiduが協力する。
この提携は、Microsoftが中国において自社の検索エンジン「Bing」の使用をあきらめることを意味している。欧米の企業が中国で営業するために犠牲を払うのはこれが初めてではない。たとえば、Googleも同じような苦渋の決断を下そうとしている。Googleは、2010年に中国からほとんどのサービスを引き揚げたが、成長中の中国市場に、厳重に検閲された「Google Play Store」で近く再参入したいと考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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