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ホームランか、三振か--LINE顧問・森川氏を振り向かせた変人起業家 - (page 3)

井指啓吾 (編集部)2015年09月25日 08時30分
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コミュニティ運営で収益を上げるには--森川氏の視点

-- 一方で、neeboorのビジネス展開は。収益化は考えていますか。

柳田氏:小売りの場や情報交換の場として、先ほど言っていた折り込みチラシのような、広告的なビジネスモデルになるかと思います。

 ただ一方で、ユーザー層がまだ完全に固まっていないので、コアなファン向けのサービスになったら、課金要素を入れるかもしれません。先日も真面目に検討したのですが、まだ課金するには早すぎます。また、ほかにも面白いアイデアを考えています。今後、ユーザーが増えてからneeboorがどのような状態になっているかによって、ビジネスの仕方は変わると思います。

 サービスが人々に受け入れられていく中で、外部から資金を調達することも考えます。たぶん4~5年以上かかると思いますが。


森川氏:まあ、少し厳しい話を……。この領域はいつも、「匿名から実名」「実名から匿名」を繰り返しています。そして今は実名に振れているので、次は匿名がくると言われています。中でも、「mixi」のコミュニティ機能のような領域が空いていて、アジアではいくつかブレイクスルーするサービスが出てきています。匿名でつながって、そこから趣味の領域で広がっていく、というのは日本人はけっこう好きだと思います。ただ、そこに位置情報が組み合わさっているので、難易度が少し高いんですよね。

 いかにそこでブレイクスルーを起こすかは、ある程度、運営力が大事です。ある程度のものに仕上げたら、自分たちで場をつくって、盛り上げて、それから次の手を打つとか。

 昔のニフティのコミュニティなども、やっぱりオフ会があったからこそ伸びた。やはり日本人は、一度会うと次を断りにくくて、会員を抜けにくくなる。それがサービスの継続利用につながっている。そのように、人の心を理解し、オンでもオフでも心をつかみ続けることが大事だと思います。

 バーチャルな居場所を探してる人は結構いる気がします。リアルよりもバーチャルが楽しい人生を歩んでる人、けっこう多いんですよね。柳田さんが望む方向じゃないかもしれませんが、そこはものすごく可能性があるんですよ。

 日本はいま貧富の差が広がっている。金持ちはリア充だけど、そうではない人たちは、なんとなく自分の気持ちを抑えなきゃいけない。そのストレスなどを解消できて、ハッピーになれる仕組みをバーチャルで作れば、多くの人はそこに集まるのではないでしょうか。

 ただ、そこは広告ベースになりにくいので、コンテンツ課金がいいですよって言ってるんですけどね。なんか課金したくないみたいだから……。

柳田氏:今後どうなるかによって変えます。

森川氏:そこは柳田さんのみ知る世界ですからね。

 領域としては可能性は十分にある。ただし難易度が高い。僕が取り組んでいる「C CHANNEL」では、タダでも働きたいと言ってくれる人が日々いっぱい来るんですよ。いま15人くらいの学生が、ボランティアに近い形で働いてくれています。そういう世界を作ったらいいんじゃないですか。カリスマ性をもって。「柳田塾」みたいな。

 なんでもスタートは濃いものです。薄いとこからは何も生まれない。その濃い点を柳田さん以外の人がやるのは無理ですよね。

 作家もそうじゃないですか。本を書くのに自分と全く関係ない本は書けないですよね。それは書く内容が、そもそも自分の中から生まれてくるモノだから。柳田さんがもしプロダクトアウトをすることにこだわるのであれば、自分と向き合わなければいけない。「プロダクト=自分」です。

柳田氏:毎晩、近所を徘徊したりして自分と向き合っています。


--森川さんは社外取締役として、どのようなことを伝えているのでしょう。

森川氏:まだ基礎的な指導に近いと思っています。ただ、僕は何社かに投資をしていて、“規模のイメージ”として上場間際くらいの会社が多いのですが、そのほかに2~3社ほど、シード期の会社に投資をしています。

 結局、「本人がどうしたいのか」というところを見極めてあげなければいけない。僕の意見が通り過ぎるのも問題で、すべてに同意しているようでは、いずれ彼らは「何のためにやっているんだっけ?」となってしまうでしょう。

 思ったことは早くやらなきゃいけない。ジリジリやっていると、周りのいろいろな人が離れていきます。やると決めたら成長させなければいけないので、そこは覚悟を決めてほしい。「いつかはどうなる」と考えるよりは、「今年どうなる」「来年どうなる」と直近の目標を決めて、その達成を目指した方がいい。いつ結婚するかわからない恋人同士みたいになっちゃったら、ずるずるいっちゃいますからね。

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