Appleは9月25日午前8時に、9世代目となるスマートフォン、iPhone 6s、iPhone 6s Plusをリリースする。2014年に登場したiPhone 6/6 Plusの最大のトピックはディスプレイの拡大だった。競争力が弱いと指摘されてきた4インチから4.7インチ、さらには5.5インチへと拡大し、世界的な大ヒットとなった。それから1年、6sシリーズは全く同じデザインで登場する。
本レビューでは、iPhone 6 Plusのユーザーである筆者が、iPhone 6s Plusを中心に、1週間使用した率直な感想をお届けしたい。
インターフェースの「高速化」は、現行のiPhone 6 Plusユーザーこそ、この進化を感じるはずだ。2年契約だとしても、iPhone 6s Plusにすぐにでも乗り換えたくなる──そんなアップデートだ。
iPhone 6s Plusは、5.5インチ、フルHDの解像度を持つRetina HDディスプレイを搭載した、スマートフォンとタブレットの中間、いわゆる「ファブレット」と呼ばれるカテゴリに属するデバイスだ。今回は筆者が愛用しているスペースグレーと、シルバー、ゴールドに加えて、ローズゴールドが追加され4色展開となった。
色の追加以外のデザイン要素の変更は特にない。ただ、ボディの金属はApple Watchと共通の7000シリーズアルミニウムが採用され、強化されている。ガラスもIon-Xガラスとなり、こちらも丈夫さが増した。
後述する3D TouchやTapTic Engineなど、新たな要素が追加されている。重量はiPhone 6 Plusと比較して20g重い192gになり、厚みは0.2mm増し7.3mmになった。重さは、持ち比べるとはっきりと重くなったことが分かる。
一方で厚みが増した点は、使用していても気にならなかった。ただし、サードパーティー製のケースを使っているユーザーはそのまま利用できるかどうか、注意が必要だ。ちなみに筆者が愛用しているROBERUのレザーケースや、Andmeshのエラストマー製ケースは、iPhone 6 Plus用のものをそのまま利用できた。
iPhone 6sとiPhone 6s Plusの違いは、ディスプレイサイズが最大の要素だ。5.5インチサイズは、例えば電子書籍を表示する際、ほぼ文庫本のようなサイズで快適に読み進められる。ビデオもタブレットでわざわざ見なくなるほど十分なサイズだ。
ただし、片手で気軽に使えるコンパクトさではない。実はiPhone 6sでも、筆者の手には片手だと扱いに困る部分もある。両手で使うことが前提にはなるが、1台のデバイスで済ませたいユーザーにとっては、iPhone 6s Plusは仕事にもエンターテインメントにも最適な選択肢といえる。
スペック面におけるiPhone 6sとiPhone 6s Plusの違いは、外側のiSightカメラに光学手ぶれ補正が内蔵されていることだ。iPhone 6s Plusからはビデオ撮影時にも光学手ぶれ補正が有効になり、効果は絶大だった(4ページ目で紹介している4Kビデオの作例を参照してほしい)。カメラにこだわるユーザーも、iPhone 6s Plusのほうがおすすめだ。
バッテリ性能は、iPhone 6 Plusと比較して、驚くほど高まったと感じる。iPhone 6 PlusもこれまでのiPhoneより電池が大きい分長持ちし、筆者の使い方では1日持っていたが、iPhone 6s Plusは1.5倍長持ちする印象だ。
iOS 9に用意された低電力モードを使えば、さらに寿命は長持ちする。例えば、1泊2日の出張で充電器を忘れてもなんとかなるのではないかと思わせてくれるほど頼りがいがあるスタミナに進化した。
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