Appleは米国時間9月16日、Apple Watch向けの独自OS「watchOS 2」のリリースを、バグを理由に延期した。同ソフトウェアのリリース予定時期は明らかにされていない。
一方、「iOS 9」は、米国太平洋時間9月16日午前10時頃にリリースされた。リリース後には、「ソフトウェアをアップデートできませんでした」というメッセージとともにエラーが発生するという報告が多数のユーザーから寄せられた。問題に関する情報をAppleに求めたが、回答は得られなかった。しかし、新版「iOS」のダウンロード提供が開始されたときに、需要が殺到して遅延や問題が生じるのは珍しいことではない。
watchOS 2の提供延期は、1年前の「iOS 8」リリースを思い起こさせる。2014年にiOS 8がリリースされた際にも、Wi-Fi接続や「TouchID」などの機能に問題が生じた。すぐさまアップデートがリリースされたが、それによってさらに問題が引き起こされた。Appleがこれらの問題をようやく解決したのは、iOS 8がリリースされてから1週間以上経ってからだった。
iOSソフトウェアがリリースされると、端末を所有する人のうちの多くが、自分のスマートフォンやタブレットを数週間または数カ月のうちにアップデートする。9月14日の時点で、Apple製のモバイル端末を所有するユーザーのうち、87%がiOS 8にアップグレード済みで、11%が「iOS 7」を使用しており、それよりも古いバージョンをまだ使用している人はほんのわずかだった。一方、9月7日の時点で、「Android」搭載端末所有者のうち、2014年終わりにリリースされたGoogleのモバイルソフトウェアの最新版である「Lollipop」をインストール済みのユーザーは、たった21%だった。
iOS 9には、「iPhone」や「iPad」のユーザーのニーズや関心を適切に予測できるようにするための変更が加えられている。iOS 9では、新機能の1つとして、1日のうちの特定の時間または特定の場所におけるユーザーの習慣をiPhoneが学習できるようになる。例えばiPhoneは、毎朝のランニングの前に選択した音楽をロードしたり、車内で聴くオーディオブックを再生したりすることができる。 同OSは、ユーザーの使用パターンに基づいて、ロードするアプリや連絡する相手を自動的に提案することが可能だ。また、iOS 9では音声アシスタント「Siri」もアップデートされる。Siriのインターフェースが新しくなり、事前に伝えておかなくても予定をユーザーにリマインドしてくれるようになる。
加えて、「Maps」アプリも改良された。Mapsアプリには、時刻表や地下鉄駅の出入り口など、さらに多くの公共交通機関情報がニューヨーク市、サンフランシスコのベイエリア、メキシコシティー、北京など一部の主要都市向けに追加された。「Notes」アプリは刷新され、iPad用の新しいマルチタスク機能が作成された。またAppleは、「News」というアプリも発表した。さまざまなニュースソースを読みやすい単一のインターフェースに集約するアプリである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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