UPDATE Hewlett-Packard(HP)の分社化と組織変革により、エンタープライズ事業を担当するHewlett Packard Enterprise側の退職者は2万5000~3万人に上る予定だ。
一方、明るい点を挙げると、2015年はHewlett Packard Enterpriseのクラウド関連の年間売上高が30億ドルになる見込みだ。
HPは米国時9月15日、分社後の業績見通しと人員削減の詳細について説明した。
具体的な内容は次の通りだ。
最終的に、同社はかなりスリム化されるだろう。
一方、HPはHewlett Packard Enterpriseについて、ハイブリッドクラウドの採用により、データセンターから顧客を徐々に移行させることに重点を置いた同社クラウド戦略の概要についても説明した。
2015年のクラウド関連の売上高については、前年比20%増の約30億ドルになると予測。売上高としてはかなりの規模だが、「Amazon Web Services(AWS)」や「Microsoft Azure」、IBMの同種のサービスと比べると見劣りするだろう。
HPの現最高経営責任者(CEO)で、まもなくHewlett Packard EnterpriseのCEOに就任予定のMeg Whitman氏は、投資家向けに新会社の戦略の概要を説明した。要旨は次の通り。
同社のサービス事業については触れられていない。しかし、今回の説明では、同社で最も収益性が高くなるのはサービス事業だとされていた。
DellやIBM、さらにはLenovoといったライバルが躍起になることは間違いないだろう。
Hewlett Packard Enterpriseの年間売上高は500億ドル超となる見込みだ。だが問題は、ティッカーシンボル「HPE」の下で、同社がEMCなどのさらに大規模なプレーヤーに単純に売却されることはないと、法人顧客に納得してもらう必要があるという点だ。
Whitman氏は、この新会社が「現在のHPより規模は小さく、より集中できる」体制になると述べた。
同社の今後の見通しについては、2016会計年度の利益が非GAAPベースで1株あたり1.85~1.95ドル、GAAPベースの利益は1株あたり75~85セントになるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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