新型「iPod touch」レビュー(後編)--パフォーマンス比較とメリット/デメリットの考察

Nate Ralph (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年08月28日 07時30分

(編集部注:米CNETによる新型「iPod touch」のレビューを2回に分けて翻訳して公開します。前編は8月26日に公開しています

 前編より続く。

パフォーマンス

 「iPod touch」は、処理能力という点で競合製品より明らかに抜きん出ている。これは当然だろう。iPod touchの「A8」プロセッサは、クロック周波数が1.13GHzと、「iPhone 6」の1.4GHz CPUに迫る性能だ。同価格帯のデバイスのなかではかなり上位の位置づけとなっている。

3DMark -- Ice Storm Unlimited

iPod touch(2015)
15,414
iPhone 6
17,202
Moto G(2GB)
4,473
iPod touch(2012)
2,167
注: 数値が大きいほど高パフォーマンス

Geekbench 3

iPod touch(2015)
1,376
2,443
iPhone 6
1,623
2,913
Moto G(2GB)
528
1,609
iPod touch(2012)
217
415

凡例:

シングルコア
マルチコア
注: 数値が大きいほど高パフォーマンス

 このベンチマークでわかるとおり、iPod touchはMotorola「Moto G」の16Gバイトモデルに圧勝している。Moto Gは、2GバイトのRAMと、1.4GHzのQualcomm「Snapdragon 410」プロセッサを搭載した220ドルのスマートフォンだ。このMoto Gはカメラ性能も高く、悪くないスマートフォンだが、「Google Play」とAppleの「App Store」ではどちらが良いかという古くからの議論が残される。筆者は「Android」のファンだが、この点に深入りするのはやめておこう。第5世代のiPod touchは明らかに性能差があるものの、比較参照のためにベンチマークに含めた。

新しいiPod touchを買う理由はいくつかある

iPhone 6とほぼ同等で、キャリア契約がないだけ

 新型iPod touchは小さい。iPhone 6と比べれば、ちっぽけなデバイスと言ってもいいだろう。ハードウェアはiPhone 6と同等にまで引き上げられた。Appleの64ビットA8チップに加えて、「M8」モーションコプロセッサも搭載され、モーショントラッキングに対応する。

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提供:James Martin/CNET

クラス最高のiOS App Storeを手ごろな価格で

 Apple製品に対する考えは人それぞれだとしても、クールなアプリやモバイルゲームの新作は、大半のものがまずiOSに提供される。iPod touchはハードウェアの性能が強化されたため、通常iOSでしか利用できないゲームやアプリが動作する。したがって、ポータブルエンターテインメント端末の購入を検討しているがiPhoneは欲しくないという人にとって、iPod touchは比較的安価な選択肢になるだろう。

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