7月14日~7月20日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
日本は連休明けとなり、またほとんどの地域で梅雨明けを迎え、夏本番となる。Appleは、3年ぶりとなるiPodシリーズの刷新を行った。iPod touchは大幅な機能強化とともに最新のiOS 8.4を搭載し、Apple Musicを快適に利用できる新たなデバイスとなった。それでは、1週間のニュースを振り返っていこう。
iPod touchはこれまで、音楽再生やゲーム、そしてソーシャルネットワークなどのコミュニケーションをWi-Fiで利用できるデバイスで、「通信機能のないiPhone」という位置づけを確立してきた。
例えば、まだケータイ機能が必要ない(と親が判断している)子ども向けのデバイスとして、あるいは通話機能とソーシャルやエンターテインメント機能を分離しておきたいと考えるユーザーの選択肢になっていた。
「iPhoneがあるじゃないか」という意見ももっともではあるが、着実にユーザーを築いてきたデバイスの1つだ。にもかかわらず、Appleは第5世代のiPod touchを約3年という長期間、現役選手として起用し続けていた。
その間、iPhoneは64ビットプロセッサの採用や画面の大型化、Touch IDやNFCの搭載など、数々の進化を遂げてきた。こうしたiPhoneの3年分の進化を、一気に手に入れたのが、今回のiPod touch(第6世代)の特徴となる。
以下にそのポイントをまとめておこう。
4インチに据え置かれたiPod touchには、よりたくさんの音楽を持ち運べる128Gバイトが用意された。既に販売が終了しているiPod Classicの160Gバイトという容量には届いていないが、こうしたユーザーへの配慮に加え、よりたくさんの音楽やビデオ、ゲームを持ち運べるようにしている。
もしも大画面のデバイスが必要な場合は、iPad miniシリーズの7.9インチが次のサイズとなる。iOS 9移行、iPhoneシリーズとiPadシリーズでアプリをよりシームレスに開発できるようになることもあり、iPod touchの画面を拡大して値上げするよりは、現状の画面サイズと価格に据え置くことを選択したと考えられる。
また、iPod nano、iPod shuffleも、前述の6色展開で引き続き販売が続けられる。容量はそれぞれ16Gバイト、2Gバイトで、価格はそれぞれ1万7800円(税抜)、5800円(税抜)。
新型「iPod touch」登場–8メガピクセルカメラ、「A8」プロセッサ搭載(7/16)米国で2014年秋に開始されたApple Payが、英国でもスタートした。米国以外で本格的なサービスを開始したのは今回が初。
Apple PayはiPhone 6/iPhone 6 Plus/Apple Watchに搭載されたNFCを活用して、クレジットカードやデビットカードを使った店頭決済を瞬時に行えるサービスだ。これらのデバイスに加えてTouch IDを搭載するiPad Air 2とiPad mini 3では、オンライン決済でApple Pay利用も可能だ。
クレジットカードを発行している銀行は、Appleに決済ごとに手数料を支払う仕組みとなっている。そのため、Apple Payユーザーやこれをサポートする店舗の決済ごとの負担はない。
発行している銀行は、Apple Payの少額な手数料と、カード盗難や不正利用に対処するコストを天秤にかけ、Apple Payのメリットを見出した米国では採用が進んでいる。
米国と英国で事情が違う点は、セキュリティ対策の進行度合いだ。日本では、すでにICチップを搭載したクレジットカードの普及が進んでおり、欧州でも同様だが、米国では2015年秋からこのICチップ搭載カードの普及が本格化することになっている。
Apple Payは、米国のクレジットカードのセキュリティ強化直前の絶好のタイミングに滑り込んだという事情があり、英国をはじめとするその他の国々では、Apple Payを導入する理由が米国ほどは強くないという背景がある。
「新しい決済体験」は利用促進策として活用でき、米国外の国々では、「ユーザーのニーズ」をいかに喚起できるかがApple Payの成否を分けることになるだろう。
「Apple Pay」、英国でサービス開始–一部の大手銀行は未対応(7/15)Appleは、Apple Musicに対応させるためのiTunes 12.2をリリースしたばかりだが、早速不具合を修正したiTunes 12.2.1をリリースした。このリリースでは、iTunes Matchユーザーの一部の楽曲に、誤ってApple Musicからダウンロードした著作権保護がかけられてしまうという問題を修正している。
iTunes MatchはiCloudミュージックライブラリと名前が変更されており、Apple Musicとは独立したサービスで、Appleはウェブサイトで、両社は補完関係にあると説明している。
Apple Musicは契約中はダウンロードやオフライン再生に対応する仕組みだが、iCloudミュージックライブラリではユーザーが持っている楽曲であり、ダウンロードや再生にApple MusicやiCloudミュージックライブラリの契約による制限はかからないはずだった。
アップル、「iTunes 12.2.1」をリリース–「Apple Music」関連の不具合など解消(7/14)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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