KDDIとZ会、学校向けにタブレットや授業支援システムを提供へ

 KDDIとKDDI研究所、増進会出版社の3社は8月18日、ICTを活用した教育サービスの提供に向けて業務提携したと発表した。2015年度中に文教市場に向けて、教育サービスを提案・販売するという。

 8月下旬より共同提案を開始し、学校に通う生徒に向けてタブレットを中心としたデバイスを提供し、教室の通信環境を順次整備する。2016年以降は、塾・予備校に通う学生も対象に、家庭での利用を含めたスマートデバイスの提供や通信サービスの開発を目指すとしている。

 また、私立校のICT活用に際し、増進会出版社のグループ会社であるZ会の販売チャネルを通して、私立中学・高校に提案・販売する。Z会では、2016年春よりサービス開始予定の学校向け学習プラットフォーム「StudyLinkZ(スタディリンクス)」を利用して、デジタル教材、授業支援システム、校務支援システムを提供するという。今後、学習履歴をはじめとする「教育ビッグデータ」を活用した、新たな学習環境の提案についても検討する。


 3社の強みとして、KDDIはグループが有するLTE、WiMAXなどの移動系ネットワークと、FTTH、CATVなどの固定系ネットワークをWi-Fiで有機的に結ぶことで、スマートデバイスに高速で快適な通信環境と魅力的なコンテンツを提供できるとしている。またKDDI研究所は、ひとりひとりの学習習熟度やレベルに応じた効果的な学習を実現するアダプティブラーニングに適用可能な理解度推定技術を有するという。

 増進会出版社は、Z会を通じた通信教育、教室、出版、検定、学校市場での模試および、教材販売事業、ウェブ・タブレットなどを使った指導など、幅広い教育サービスを提供するとしている。さらに、グループ会社の栄光、エデュケーショナルネットワーク、シェーンコーポレーションなどを通じて、小・中・高校生を対象とした塾、英会話学校の運営や、全国の学校・塾・予備校への教材・テストの販売など、教育サービスを提供できるとしている。

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