マイクロソフト、音声対応の翻訳アプリ「Microsoft Translator」をリリース

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年08月10日 08時26分

 Microsoftは米国時間8月6日、翻訳アプリ「Microsoft Translator」を「iOS」と「Android」向けにリリースした。同アプリは、スマートフォンやタブレットに加え、「Apple Watch」や、Googleがウェアラブル機器向けに提供するモバイルソフトウェア「Android Wear」を搭載するスマートウォッチに対応する。

 ユーザーは翻訳したい単語やフレーズをテキストまたは音声で入力できる。するとアプリは、翻訳済みテキストを画面上に表示し、音声で読み上げる。他のアプリとの間で、翻訳前後のテキストをコピーアンドペーストすることも可能だ。Microsoft Translatorは現時点で、英語、中国語、フランス語、ヘブライ語、イタリア語、日本語、スペイン語、ロシア語など、50の異なる言語に対応する。

 Microsoftは既に、ウェブサイト「Bing」を介して、また、モバイルOS「Windows Phone」向けアプリや「Windows 10」向けのデスクトップソフトウェアによって、言語翻訳サービスを提供している。同社は、「Skype Translator」プログラムでも翻訳サービスを提供しており、これはまもなく「Skype」アプリに統合される予定だ。しかし、Microsoftの翻訳アプリの提供範囲が、iOSやAndroidを搭載する携帯端末やスマートウォッチに拡大されるのは、今回が初めてである。

 この新しいアプリによって、MicrosoftはGoogleの領域に進出する。Googleはかなり以前から、ウェブ上とiOSやAndroid搭載端末上で、翻訳サービスを提供している。Googleの「Translate」アプリは、ある側面において一歩進んでいる。携帯端末のカメラを、テキストが書かれた看板や書籍などの対象物に向けると、選択された言語にそれを自動翻訳することができる。しかし、GoogleのTranslateアプリは、27言語のテキストおよび音声変換にしか対応していない。またGoogleは、同社アプリのAndroid Wear搭載スマートウォッチ向けのバージョンを提供しておらず、その点については、Microsoftに軍配が上がる。

 Microsoft Translatorは、Apple Watchユーザーにいくつかのメリットをもたらす。ウォッチに直接話しかけることによって、それを50言語のいずれかに瞬時に翻訳することができる。同アプリは、ウォッチを介してそのフレーズを正しい発音で読み上げることができる。また、すべての翻訳と設定がウォッチとスマートフォンの間で同期される。

MicrosoftのTranslatorアプリがiOSやAndroidを搭載するモバイルデバイスやスマートウォッチをサポートした。
MicrosoftのTranslatorアプリがiOSやAndroidを搭載するモバイルデバイスやスマートウォッチをサポートした。
提供:screenshot by Lance Whitney/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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