8メガピクセルの「iSight」カメラも搭載されている。iPod touchのカメラはiPhone 6のものより少しだけ遅く、絞り値はiPhone 6のf/2.2に対し、iPod touchはf/2.4だ。動画撮影の解像度は前モデルと同じ1080p、フレームレートは30fpsと控えめで、スローモーション動画は120fpsで撮影される。iPhone 6は60fpsでの撮影、240fpsのスローモーション撮影が可能だ。iPod touchでは、他にも動画撮影時の連続オートフォーカスなどの機能が利用できない。
それでも、かなり良質な写真を撮影でき、「iOS 8」に組み込まれた機能をすべて利用できる。これには、先述したスローモーション動画撮影のほか、タイムラプス動画や43メガピクセルのパノラマ写真の撮影などが含まれる。カメラ専用としてiPod touchを購入することはお薦めしないが、使っているスマートフォンのカメラが十分な性能でないなら、iPod touchに失望することはないだろう。
携帯電話とPCの隔たりは、かつてiPodシリーズが元気よく埋めていたが、現在はこの隔たりを埋めるデバイスに事欠かない。フィットネスデバイスが欲しいなら、あるいは外出時に音楽を聞きたいというだけなら、おそらくもうスマートフォンを使ってそういうことをしているはずだ。iPod touchには追加機能が何一つなく、セルラー接続を使えないため外出先でできることが限られてしまう。お金に余裕があり、普段の生活でフィットネスに使うものが欲しいのなら、「Apple Watch」や「Android Wear」スマートウォッチなどのデバイスの方が断然役に立つだろう。
iPod touchは常に魅力的なエンターテインメントデバイスだった。それは最新モデルでも変わっていない。しかし、7.9インチの「iPad mini 3」などのデバイスは、携帯性にかなり優れており、ゲームをプレイするにも映画を見るにも、iPod touchよりはるかに満足度の高いエンターテインメント体験を提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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