パイオニアは8月5日、2016年3月期第1四半期(4~6月期)の連結業績を発表した。ホームAVやDJ機器の事業譲渡などにより、売上高は前年同期比3.8%減の1090億円、営業利益は同74%減の1億円、当期純損益は前年同期21億円の赤字から25億円の赤字となった。
減収減益となったものの、カーエレクトロニクスは円安効果やカーOEMの増加により、売上高は5%増の869億円と増収。営業利益は為替の影響や、売上減などを受け、前年同期の20億円から10億円となった。
パイオニアでは3月に、ホームAVとDJ機器の事業譲渡を実施。これにより、事業ポートフォリオをカーエレクトロニクス、ホームエレクトロニクス、その他の3セグメントから、カーエレクトロニクスとその他の2セグメントへと変更。カーエレクトロニクス中心の事業体制へと移行した。
その他セグメントは、売上高が前年同期比28%減の221億円、営業損益が同16億円の赤字から8億円の赤字となった。ホームAVとDJ機器の譲渡が主な減収要因だが、地図ソフトの売り上げが増加し、赤字幅を縮小した。
パイオニア代表取締役兼社長執行役員である小谷進氏は「非常に利益率の良いFA機器と地図ビジネスが伸び、大きく利益に貢献した」とコメントした。
現在進行中の新規事業について質問されると「限られた経営資源を振り分けるため、集中的に進めている。現在扱っているのは有機EL照明と医療健康分野。3年間程度取り組んでいるが、有機EL照明はここにきて、小さいが売り上げが実際に出てきた。医療健康分野でも製品として形になるなど、市場に導入されるようになってきている。長い目でみていかないといけないが、いよいよビジネスがスタートした」(小谷氏)と現状を話した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス