Googleが「Project Tango」対応タブレットの提供をより多くの国に広げ、より多くの開発者が同端末に対応することを期待している。
米国で5月にリリースされたProject Tango開発キットが、今度は韓国とカナダで提供開始された。価格は512ドル。Googleは8月26日にデンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、スイス、英国でも同キットを発売する予定だ。
Googleは2014年1月にMotorolaを約30億ドルでLenovoに売却したが、その際に一部のMotorola資産を残しており、Google傘下の「Advanced Technology and Projects」(ATAP)グループもその中に含まれていた。
Project TangoはATAPによる試みの一環であり、その目的はタブレットの動きを追跡すると同時に、周囲の領域やオブジェクトを感知することだ。専用のソフトウェアがあれば、同タブレットで撮影した画像やデータを基に端末自体が3Dモデルを作成することも可能だ。
Googleによると、これまでに出荷した開発キットは3000本に達しており、Tango専用のアプリはかなりの数に上るという。
「開発者らは既に、ユーザーが周囲の物理空間を探索できるようにするアプリケーションを数多く開発しており、例えばGPSを使わない正確なナビゲーション、バーチャルな3D空間の覗き窓、物理空間の測定、部屋の中のユーザーの居場所や周囲に何があるのかを把握するゲームといったものがある」
Project Tango対応タブレットはGoogleの「Android」OSで動作し、現状では、NVIDIA製「Tegra K1」プロセッサ、4Gバイトのメモリ、128Gバイトのストレージを搭載する。モーションキャプチャには、ジャイロスコープや加速度計といった標準的なモバイル用センサを使用する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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