手持ちのデジカメやスマートフォンで、簡単に動画が撮れるようになり、だれでも動画を身近に感じている昨今。だが、仕事で動画を使うとなると、ただの面白映像や、長すぎて内容がよく分からない映像などを撮って出せばいいわけではない。本書は、会社として動画を配信する場合に便利な指南書だ。どこから始めれば良いのか、どのような機材を使えば見やすい映像が撮れるのか、何に気を付ければいいのか、最初から最後まで一通りのことが分かる。
本書は、よくあるような素人がYouTubeでアフィリエイトをするためのガイド本ではない。動画をマーケティングに生かすための基礎知識から、動画を実際に撮影して配信するまでの流れ、動画の撮影前に決めるべきことなどが、順を追って分かりやすく解説されている。
撮影の基本技術についてもシチュエーション別に注意すべき点やコツがまとめられており親切だ。もちろん、動画を撮影した後に必要な、編集作業についても、ソフトウェアの紹介から、カット割りのセオリーまで詳しく書かれている。
本で学んだからと言って、すぐに撮影も編集も上手くなるわけではないが、本書ほど詳しく書かれていると、実際にやってみた後に、満足いかない点をどのように直していけばいいのか、本書の内容と照らし合わせて検証できる。仕事で動画を利用しようとしている、あるいはすでに利用していても、必ず読んでおきたい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」