ドコモR&Dセンターで公開した最新5G技術--「5G Tokyo Bay Summit 2015」 - (page 3)

 スモールセルの基地局を作る際、Massive-MIMO基地局のアンテナの小型化は基地局設置の自由度を高め、低コスト化は設置局数の増加につながる。Massive-MIMO基地局のアンテナである超多素子アンテナは個々のアンテナそれぞれにフィルタが必要となるが、それを基板上で実現し、小型化を検討している。奥の金属ブロックでできたフィルタが手前の基板に収められる。なお、2つのフィルタの周波数帯は同じではないため大きさを比較するものではない。


手前側の基板上でフィルタを実現すると小型化低コスト化につながる

超多素子アンテナを作る際、アンテナそれぞれにフィルタが必要となる。写真のアンテナは256個必要になるため、小型化する意義は非常に大きい

 エリクソンは15GHz帯を使い、5Gbpsの伝搬実験を披露した。8面に渡って表示している映像は15GHz帯で伝送したもの。端末側となる設備は台車で移動可能となっており、基地局から離していくと速度が落ちることも確認できる。


展示された基地局と手前の台車は端末側

4K映像を8面に渡って表示中。非常にスムースに再生できている。台車のディスプレイには約5Gbpsの速度が表示された

移動させると伝送速度が落ちることが確認できる

 ノキアは73.5GHz帯を使った伝送実験をデモを披露した。特にピンポイントに電波を送り込み、伝送を行うところを可視化し、ヘッドマウントディスプレイで電波の向きが見られる。帯域幅は1GHzで伝送速度は2Gbps超。64個のアレイ型アンテナでビームフォーミングを行っている。


実験の様子。画面に電波の向きが表示されるほか、右側にあるヘッドマウントディスプレでも確認できる

室内には基地局が設置された

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