募集:優秀なモバイルアプリ開発者若干名。主な業務は、人気はあるのに苦戦しているソーシャルネットワークの新規ユーザー獲得支援。
そんな広告はどこにも出ないだろうが、Twitterの第2回年次カンファレンス「Flight」の焦点は、これでほとんど言い表されているのではないだろうか。Twitterは米国時間7月22日、このイベントをサンフランシスコで10月21日に開催すると発表した。
3億人の月間利用者数があるとはいえTwitterのユーザー基盤は、ライバルであり毎月14億人のユーザーを引きつけるFacebookに比べてやや見劣りする。Twitterがこれを拡大し、その過程でさらに多くの広告主を呼び込むには、サイトを新規ユーザーにとってより魅力的なものにしなければならない。そのために同社は口汚いメッセージや脅迫的なメッセージの抑制に取り組み、本人の許可を得ずにヌードや露骨な性表現を投稿する、いわゆるリベンジポルノに対して断固たる措置を取ろうとしている。また、トレンドになっているイベントの写真やビデオが強調されるように、サイト全体を見直してもいる。
だが、Twitterには他にもやるべきことがある。同社は、新規ユーザーを呼び寄せ、既存のユーザーがもっと長い時間利用したくなるようなアプリを作ってもらうために、開発者たちを説得しようとしているのだ。そうなるとTwitterのFlightは、Facebookの「F8」、Appleの「WWDC」(年次開発者会議)、Googleの「I/O」と直接競合するイベントになる。
Twitterは2015年のFlight参加者に対し、同社エンジニアリングチームと面談する時間がこれまでより長めに設定され、参加できる技術セッションも増えると約束している。2014年の第1回Flightには1000人を超える人々が参加した。今回は詳細な内容がまだ明らかにされていないが、同社によると、2014年に発表されたモバイルアプリ開発フレームワーク「Fabric」のアップデートが提供されるという。また、ソーシャルメディアのインタラクションに関するデータ配信と分析を行う「Gnip」についての最新情報も共有される予定だ。Twitterは2014年に1億3400万ドルでGnipを買収し、そのデータを40カ国以上の広告主やその他の企業に販売している。
また、Twitterは同じ7月22日、開発者が自分のアプリに関連したユーザー行動をリアルタイムで追跡するのに役立つ新しい解析ツール「Answers Events」も発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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