Apple Musicの利用料金は月額9.99ドルで、最大6人までが利用できるファミリープランも14.99ドルで用意されている。ファミリープランでは、iCloudの「Family Sharing」の設定が(まだの場合)必要になる。
無料プランもあるが、利用できる機能はiTunesで購入済みの楽曲の再生と、Beats 1放送の受信、広告付きラジオステーションの再生だけだ。この点がSpotifyと異なる。Spotifyの広告付き無料サービスでは、デスクトップとモバイルで再生できる曲が大幅に制限される。
Apple Musicにサインアップすると、3カ月間すべての機能を無料で試用することができる。それ以降は、キャンセルしない限り自動的に毎月約10ドルが請求される。料金の請求先はApple IDに登録されているクレジットカードまたはデビットカードで、今までにiTunesで何かを購入したりダウンロードしたりしたことがあるなら、すでに登録されているはずだ。自動更新をキャンセルするには、左上にある人のアイコンをタップして「View Apple ID」をタップし、「Subscriptions」ヘッダの下にある「Manage」をタップすればいい。
Apple Musicを利用するためには、iOSデバイスを米国時間6月30日にリリースされたiOS 8.4にアップデートする必要がある。アップデートすると、従来の標準アプリ「Music」が「Apple Music」アプリに変わる。Apple Musicのサブスクリプション契約をするしないに関係なく、iPhone、iPad、iPod上のアプリが新しいApple Musicアプリになり、すでにデバイス内にある楽曲やiTunesで購入した楽曲の管理に、この新アプリを使用することになる。
Apple Musicには、コンピュータ上のiTunesからサインアップすることもできる(「Mac」でも「Windows」PCでも可能)。iTunesをバージョン12.2にアップデートするだけでいい。この方法なら、iPhoneやiPadを持っていなくても、すぐにApple Musicを楽しむことができる。
Androidファンにも、うれしい知らせがある。Apple Musicは2015年後半にAndroid搭載のスマートフォンやタブレット向けに提供され、スタンドアロンアプリとして「Google Play」からダウンロードできるようになる。「Apple TV」にも2015年内に対応する予定だ。
新アプリApple Musicの外観は、従来のMusicアプリから若干変わっている。アーティスト、曲、アルバム、ラジオのタブがなくなり、ユーザーの聴きたい音楽が種類別に並ぶようになった。ユーザーへのおすすめの曲、新曲、ライブラジオまたはインターネットラジオ、購入した楽曲のコレクションなどだ。各セクション間の移動には、アプリ下部のタブを使用する。
使い始めて数時間しかたたないうちは、まだどこに何があるのかわからず戸惑った。何日間か使ってみてようやく、使いたい機能がどこにあるのか、おおむねわかるようになってきた。特に「New」タブは、新着の曲、最近リリースされた人気のミュージックビデオ、ヒットチャート、テーマ別プレイリストなど、コンテンツがあまりに多い。しかも、ミュージックエディターのほか、「Rolling Stone」誌や「Shazam」といったブランドによって作成されたプレイリストのサブメニューまである。ページをスクロールしていると、どこか1カ所を集中して見るのが難しいし、あるセクションと次のセクションを判別しづらい。さらに紛らわしいことに、「New」タブ上部のジャンルを変更して、表示される楽曲セレクションを調整することになる。
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