logo

現実がゲームの世界を超えた日--バンナム、アイマス10周年記念でドームライブを開催 - (page 2)

佐藤和也 (編集部)2015年07月21日 17時48分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

10年前のアーケード版PVの「ドームですよっ! ドームっっ!」が現実に

 多方面に展開しているアイドルマスターでは、キャスト陣によるライブが恒例のイベント。シリーズの初代作品であるアーケード版の稼動開始が2005年7月であることから、夏季に周年記念としての大規模なライブないしはライブツアーを開催している。年々会場規模を拡大して展開しているなか、今回は西武プリンスドームという過去最大規模の会場で開催された。

  • 大勢の“プロデューサーさん”で埋め尽くされた西武プリンスドーム

 2日間共通して出演したのは「765PRO ALLSTARS+」(765プロオールスターズ)として中村繪里子さん(天海春香役)、今井麻美さん(如月千早役)、釘宮理恵さん(水瀬伊織役)、平田宏美さん(菊地真役)、下田麻美(双海亜美・真美役)、浅倉杏美さん(萩原雪歩役)、原由実さん(四条貴音役)、沼倉愛美さん(我那覇響役)さん、たかはし智秋さん(三浦あずさ役)、滝田樹里さん(音無小鳥役)。「CINDERELLA GIRLS」(シンデレラガールズ)として大橋彩香さん(島村卯月役)、福原綾香さん(渋谷凛役)、原紗友里さん(本田未央役)、青木瑠璃子(多田李衣菜役)、大空直美さん(緒方智絵里役)、松嵜麗さん(諸星きらり役)。「MILLIONSTARS」(ミリオンスターズ)として山崎はるかさん(春日未来役)、田所あずささん(最上静香役)、Machicoさん(伊吹翼役)、麻倉ももさん(箱崎星梨花役)、藤井ゆきよさん(所恵美役)、渡部優衣さん(横山奈緒役)。

 19日公演分にはシンデレラガールズより五十嵐裕美さん(双葉杏役)、黒沢ともよさん(赤城みりあ役)、洲崎綾さん(新田美波役)、高森奈津美さん(前川みく役)、山本希望さん(城ヶ崎莉嘉役)、佳村はるかさん(城ヶ崎美嘉役)。ミリオンスターズから愛美 さん(ジュリア役)、雨宮天さん(北沢志保役)、伊藤美来さん(七尾百合子役)、上田麗奈さん(高坂海美役)、木戸衣吹さん(矢吹可奈役)、夏川椎菜さん(望月杏奈役)も加わり総勢34名が出演。メドレーを個別に数えたとすると2日間でのべ100曲を超える楽曲を披露。18日は5時間、19日は5時間半にも及ぶ大ボリュームのライブイベントとなった。

 今回のドームライブ開催は人気の上昇にともなったものだけではなく、10周年というメモリアルイヤーであり、さらにアイマス特有の理由から舞台が用意されたと推察する。アーケード版のPVでは、春香が「プロデューサーさんっ! ドームですよっ! ドームっっ!」と最後に言っている。これはゲーム中のコミュニケーションパートのセリフの一部となっており、ゲームでもトップアイドルを目指すなかでライブを行うが、そこでの一番大きい会場としてドームも用意されている。ドームライブは大きな目標であり到達点のひとつだ。ゲーム世界を再現するようにキャスト陣によるライブイベントも行われてきたが、ゲーム世界で描かれた夢舞台に10年かけて現実でも追いついたという意味でも特別なもの。それだけにライブの本編の幕開けは、両日共に中村さんによるPVと全く同じセリフが響き渡っていた。

 ファンである“プロデューサーさん”も両日ともに大勢駆けつけ、外野席芝生席から外野、内野スタンドまでほぼ360度客席が埋まり、アリーナでもギッシリと言うぐらいに埋め尽くされていた。来場者数は各地行われたライブビューイングを含め、2日間での動員は約10万人という。会場内は、18日のトークの中で坂上氏がこの日は約3万8000人と触れていた。もっとも、数字よりも単純に会場の光景を見ているだけで壮観と言えるものだった。

  • ライブ開始時は、外の木々などの景色が見える状態に。段々と赤くなり暗くなっていく光景もライブに彩りを添えた

 西武プリンスドームは野球場ということもあってか、中央にメインステージを配置し、野球のダイヤモンドのようにホーム、一塁、三塁それぞれのベース位置にサブステージが用意され、それぞれの場所でパフォーマンスを披露したほか、スタンドでもゴンドラに乗ってキャスト陣が内野席や外野席の通路を移動するというシーンも見られ、広大な会場でも近い位置でキャストのパフォーマンスが見られる配慮もされていた。また半屋外球場とも言える構造であるため、球場の周囲の景色が垣間見えるのも特徴。時間が経過するにつれ段々と暗くなっていきサイリウムの海がさらに輝きを増す光景もどこか神秘的だ。

18日は10年間を支えた765プロ中心、19日は3作品の夢の共演のライブ

 18日の公演では「MAIN WORLD 765PRO」と題し、765プロのメンバーと楽曲を中心とした構成。シンデレラガールズとミリオンスターズはサポートメンバーとしてスタンドのゴンドラなど会場の各所で登場したり、休憩中のアトラクションに登場しバズーカ砲でのサインボールを投げ込むなど10周年記念のお祝いに花を添えることに徹し、10年の歴史を紡いできた765プロとしてのライブが展開された。

  • 18日は、765プロ中心のステージが展開

 冒頭の中村さんのセリフのあと、オープニングはアーケード版から歌い継がれているテーマソング「THE IDOLM@STER」で口火を切り、さらにテレビアニメの主題歌「READY!!」と続くと会場の熱気が一気に最高潮に。その後も個々のソロ曲を中心に、複数メンバーでのユニット曲も披露するなどバラエティ豊かな楽曲とステージが展開された。

 中盤のスペシャルメドレーでは、懐かしのアーケード版楽曲を中心に展開。下田さんの「ポジティブ!」や釘宮さんの「Here we go!!」、たかはしさんの「9:02pm」など、アーケード版での持ち歌をソロで披露することは数多く行われたアイマスライブでもかなり珍しく、ほかにも当時の楽曲を10年の成長を加えて、魅力的に輝かせて披露していることが印象的だった。

 765プロの熱唱にプロデューサーさんは声援だけではなくサイリウムでも後押しする。夜になりサイリウムの光がより輝くなか、沼倉さんが「Rebellion」を披露したとき、響のイメージカラーである浅葱色から、「真実の赤」のフレーズで赤色に変えるのがいつのころからか定着している。今回“きれい過ぎる”というぐらいに一瞬で真っ赤に染まり、客席からもどよめきが起きたほど。こういったところもライブの楽しみといえる。

 タイトルのアルファベットを並べ替えると「THE IDOLM@STER」となる「THE 愛」「DREAM」「LOST」の3曲も披露したほか、終盤ではしっとりと聴かせるバラード曲を中心に展開され、響き渡る歌声に10年の積み重ねを感じさせた。本編の締めくくりにライブのテーマソングである「アイ MUST GO!」を披露。アンコールでは劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」の楽曲「M@STERPIECE」や「虹色ミラクル」を披露したのに続き、最後は始まりの曲である「THE IDOLM@STER」を、新たな仲間であるシンデレラガールズとミリオンスターズととも歌い上げていた。

  • 18日のライブの模様

 19日は「MAIN WORLD 765PRO + CINDERELLA GIRLS + MILLION LIVE!」と題し、シンデレラガールズとミリオンスターズの楽曲とメンバーも加わった構成。18日はアイドルマスターの“これまで”とするならば、19日は“これから”を感じさせるアイマスワールドとしてのライブが展開された。本編の前や休憩時にはテレビアニメ「アイドルマスター」のプロデューサー役を務める赤羽根健治さん、テレビアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」のプロデューサー役を務める武内駿輔さんが登場。盛り上げに一役買っていた。

  • 19日は、3作品による夢の共演が展開

 冒頭では765プロオールスターズの「READY!!」から始まり、シンデレラガールズの「お願い!シンデレラ」、ミリオンスターズの「Thank You!」とそれぞれのテーマソングをあいさつ代わりに披露。さらに全員での「THE IDOLM@STER 2nd-mix」では34人が中央ステージに集結。今のアイマスワールドを象徴する光景が広がっていた。

 作品ごとのブロックで区切られた構成ではなく各作品の楽曲が入り交じる形で、しかもソロで歌うシーンはなく、複数のメンバーで楽曲を次々に披露していった。またこの日は三浦あずさの誕生日。釘宮さん、たかはしさん、下田さんによるアニメ内のユニット「竜宮小町」の楽曲「SMOKY SRILL」を披露しているときには、会場からお祝いの言葉も贈られていた。

 中盤のドリームメドレーは、ミリオンスターズのセンターである山崎さんが持ち歌の「素敵なキセキ」を、シンデレラガールズのセンターである大橋さんととも歌い上げたのをはじめとして、作品の垣根を越えたシンデレラガールズとミリオンスターズ、そして時折765プロも加わって各タイトルの楽曲を一緒に歌うコーナーとなっていた。

 青のイメージカラーを持つ福原さんの「Never say never」を、同じく青のイメージカラーを持つ田所さんともに披露したほか、ロックなアイドル同士の青木さんと愛美さんによる「Twilight Sky」ではエアギターの共演を行ったり、高森さんと伊藤さんの「おねだり Shal We ~?」では、高森さんの役名の「みく」と伊藤さんの名前の「みく」にかけた“みくコンビ”と遊び心のある組み合わせも含めて、このライブだからこそできた夢の共演が展開。メドレーの最後には「いっしょ」で締めくくるという、まさに“みんないっしょ”というメッセージが込められているように思える内容となっていた。そのメッセージは、休憩中に「アイドルマスター SideM」のテーマ曲「DRIVE A LIVE」が流れたり、「アイドルマスター ディアリースターズ」の876(バンナム)プロの3人が「“HELLO!!”」を歌うステージシーンが上映されるといったところからも受け取れた。

 終盤では未来に向かって新たな一歩を踏み出すこと描いたシンデレラガールズの「Star!!」を、ミリオンスターズが新曲「Dreaming!」をそれぞれ熱唱。「Dreaming!」間奏では、田所さんが「私たちミリオンスターズをこの場所に連れて来てくれますか?」、山崎さんが「約束だよー!」と、再びこの場所に来ることを会場中のプロデューサーさんと約束を交わしていた。そして765プロによる「M@STERPIECE」ではシンデレラガールズ、ミリオンスターズのメンバーも登場。いったんは幕引きとなったものの、アンコールでは「カーテンコール」、「THE IDOLM@STER」」、「アイ MUST GO!」と披露し、この空間を共有できたことの喜びをかみしめるように笑顔で歌い上げていた。そして最後のあいさつで中村さんと今井さんがマイク無しで言った「ありがとうございました」の声が、会場中のどこまでも響き渡っていた。

  • 19日のライブの模様

-PR-企画特集