(編集部注:米CNETによるGoPro「HERO4 Session」のレビューを前編と後編に分けて翻訳して公開します。後編は7月21日に公開しています)
GoProは3年前、1つの疑問に答えを出すべく新しいプロジェクトに着手した。競合が「GoProキラー」を作るとしたらどのようなものになるか、という疑問だ。
そのプロジェクトから生まれた「HERO4 Session」は、GoProシリーズで最小、最軽量で最も頑丈な、まったく新しいビデオカメラとなった。
新モデルの登場により、Point of View(POV)アクションカメラの市場でさらにリードを広げようとしているGoProの製品ポートフォリオは5モデルに増える。アクションカメラは、サーフィン、スカイダイビング、スノーボード、サイクリングなどでの動画撮影のほか、変わったところではドローンによる撮影にまで利用が広がっている。
Sessionの形状は立方体になり、直方体に近かったGoProの従来モデル(「HERO4 Silver」「HERO4 Black」など)と見分けがつく。また、従来モデル(147g)と比較して40%軽量化し、74gとなった。この立方体の形状、付属のマウンティングフレーム、クイックリリースバックルによって、本体を回転させ、正しい方を上向きにしたり、マウントの位置を低くしたりすることが可能になる。GoProの他のモデルではなかなかできない使い方だ。
Sessionのもう1つの特徴は、水深10mまでの防水機能で、ハウジングは不要だ。一方、HERO4 SilverとBlackは、水に濡れないよう防水ハウジングに収めると、厚さが2倍近くになってしまう。
400ドルという価格を考えると、さらにコンパクトで頑丈になったデザインこそが、Sessionの購入を検討する最大の理由だ。HERO4 Silverも価格は同じだが、画質が高く、撮影オプションもさらに豊富であり、バッテリは着脱式で交換可能、Micro-HDMI出力を備え、タッチスクリーンを内蔵している(この2014年後半のモデルは米CNETの「Editors' Choice」に選出され、今でもわれわれが最も推奨できるアクションカメラであり続けている)。また、ソニーの「アクションカムミニHDR-AZ1」も非常に小型で、ハウジングなしでの防滴性能を備えているうえに、総合的な画質と機能で勝っており(バッテリも取り外し可能)、それでいて価格はほぼ半分だ。
このように、Sessionは小型化のためにある程度妥協を強いられたわけだが、これまでのHEROシリーズで厳しく批判されてきた点にもいくつか対処している。その名が示すとおり、Sessionは携帯性に優れたGoProモデルであり、スキーやスケートの場面、あるいは家族との集まりを撮影するために持ち出して、撮影の場所や方法をあまり気にすることなく使えるカメラだ。
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