すでに述べたとおり、Sessionは競合製品のデザイン上の強みに正面から対抗している。Replay XDの「Prime X」、iONの「Air Pro 3」、Contourの「ROAM3」、Driftの「Ghost-S」などのカメラは、ハウジングなしでの防水機能を備える。また、Prime Xは円筒形で、マウントしたまま回転させてレンズを真上や真横にまで向けることができ、ROAM3とGhost-Sは回転式のレンズで同じ撮影角度を実現している。
Sessionもこうした機能に対応した。ハウジングが必要な点は致命的ではないと思えるかもしれないし、実際そのとおりだが、筆者はGoProカメラを防水仕様で使う必要があるときに、開放型のスケルトンバックしかなかったという場面を何度か経験している。あるいは、高音質で撮影したいのに、完全密閉型の防水ハウジングしかないということもあった。Sessionの防水性は、このような問題を解決してくれる。
また、他のHEROモデルのハウジングは、マウント部分が本体底部に1つしかなかったが、Sessionではマウント用に付属しているフレームに、本体の立方体デザインの利点が生かされている。つまり、フレームのマウントを上下左右どのように取り付ける場合でも、カメラ本体をフレームに収めるだけで、撮影方向が正しく自動修正される。上下逆さにマウントしなければならない場合でも、撮影を開始すると動画が自動的に180度回転する。
Sessionには2つのフレームが付属する。1つはスタンダードなものでマウントが底部に位置し、もう1つはマウントが背部に位置するフレームだ。新しく付属するロープロファイルのクイックリリースバックルと組み合わせれば、スケートボードの裏など狭い場所に取り付けることも、ヘルメットの上や側面にこれまで以上にぴったり密着させることもできる。ボールジョイント式のバックルも付属するので、本体を水平にしたり、上下に傾けたりすることが可能だ。
理想を言えば、フレームかSession本体に標準の三脚用マウントも付いていてほしいところだが、そうするとGoProのマウントアクセサリの売り上げが減ってしまうのだろう。幸い、GoProの低価格な1/4インチ-20tpi三脚マウントと、いずれかのフレームを使えば、これは簡単に解決できる。
小型化を実現するために、Sessionでは他のHERO4モデルから削られた機能もある。たとえば、Micro-HDMI出力はなく、バッテリは内蔵式だ。充電とデータ転送用のMicro-USBポートは装備し、microSDカードスロットは64Gバイトまでのカードに対応している(カードは付属しない。また、スロットは斜めになっているので、最初のうちは無理矢理挿入しようとしてカードを折りそうになった)。
後編に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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