「Apple Watch」の登場により、いよいよスマートウォッチが普及期に入りそうだ。スマートフォンを鞄に入れたまま通知を確認したり簡単な対応をしたりできる便利なウェアラブルデバイスだが、この利便性に慣れるとスマートウォッチ画面のタップすら面倒と思うようになる。
この贅沢な悩みを解消しようというのか、「楽をするためならばどんな苦労もいとわない」ハッカー精神に則って開発されたスマートウォッチ支援デバイス「Deus Ex Aria」が、クラウドファンディングサービスKickstarterで目標金額を達成し、まもなく製品化されそうだ。
Deus Ex Ariaは、指の動きでスマートウォッチを操作する手首用ウェアラブルデバイス。指を動かす際に連動する腱の動きを検出し、特定の動きをジェスチャーと認識する。このジェスチャーとスマートウォッチの機能をあらかじめ関連付けておくことで、手指の動きだけでさまざまな操作ができる。
最大のメリットは、もちろんスマートウォッチをハンズフリー操作できる点。そして、腱の機械的な動きを検出するため、汗や海水などでスマートウォッチが濡れていても操作できるし、入れ墨に影響されないというメリットもある。
開発中のDeus Ex Ariaは、「Android Wear」向け「Deus Ex Aria Clip」と、「Pebble Time」向け「Deus Ex Aria SmartStrap」の2種類ある。前者はAndroid Wearのバンドに後付けしてBluetooth連携する方式で、バッテリ駆動時間は24時間以上という。後者はPebble Timeのバンドと交換して有線通信する方式で、バッテリを内蔵しておらず、Pebble Timeから供給される電力で動く。
Apple Watchについては、現在のところ非対応。ただし、開発グループはDeus Ex Aria Clip用アプリケーションをアップデートして、ClipをApple Watchで使えるようにする考えだという。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月20日まで。記事執筆時点(日本時間7月13日15時)で15万ドル弱の資金を集め、目標金額の10万ドルをクリアしている。
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