Facebookは日本時間7月9日、ニュースフィードに表示されるコンテンツをユーザーが自らカスタマイズできるようになったことを発表した。親しい友人を指定して優先表示できるようになり、他の友人の投稿に埋もれてしまうことがなくなる。まずはiOS向けに公開し、その後、数週間以内にPCとAndroid OS向けにも提供するという。
ニュースフィードは、Facebookでつながっている友人や企業のFacebookページなどの投稿がパーソナライズされて表示される、いわばサービスの“核”とも言える画面。誰とよくやりとりするか、どんなコンテンツに「いいね!」をするかといった傾向をもとに、表示コンテンツがランク付けされているが、これはあくまでもFacebookのアルゴリズムに依存するものだった。
今回のアップデートによって、ユーザーは親しい友人を手動で選んで、投稿をトップ画面の上部に表示できるようになる。見方を変えれば、これから親しくなりたい友人の投稿も優先表示できるということだ。優先する相手は、モバイルアプリ右下の「その他」→「ニュースフィードの設定」から選択可能で、選んだ相手の投稿には右上に星マークが入る。
米Facebook プロダクト・マネージャーのグレッグ・マーラ氏によれば、Facebookのユーザー数が増えるにつれて、1人あたりの友人の平均人数も増加傾向にあるという。その一方で、本当に見たい人や親しい人の投稿が埋もれてしまい、見逃すことがあるという課題が生まれていたことから、ユーザーの要望を受けてカスタマイズ機能を実装したと説明する。
なお、この機能は友人だけでなく、企業やニュースメディアのFacebookページも対象になる。「ニュースフィードの設定」では、過去に自分が「いいね!」したFacebookページを元に、興味のありそうな出版社やアーティスト、ビジネスアカウントをお勧めしてくれる。人によっては、これまで以上にFacebookでニュースやアーティスト情報を取得しやすくなりそうだ。
また、従来の「ニュースフィードの設定」ツールでは、直近1週間にユーザーがニュースフィードで最もよく見た友人やFacebookページ、グループのリストが表示されていたが、新たなツールでは、今後アップデートを見たくない友人やFacebookページのフォローをやめたり、フォローし直したりできるようになった。
同社では、これまでもニュースフィードにさまざまな機能や仕組みを取り入れている。2015年に入ってからは、虚偽・デマだという報告の多かったニュースの表示頻度を減らす仕組みや、今いる場所についての情報をまとめて表示する「Place Tips」機能などを実装。また、6月には動画でのアクション(音声をオンにしたり拡大表示するなど)や、投稿の閲覧に費やした時間の長さを考慮に入れたアップデートを実施している。
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