マシンのパフォーマンス、グラフィックの性能などを比較する際に使われるのがベンチマークアプリだ。複数のハードウェアを比べる際の指針となるのはもちろんのこと、最近では複数のプラットフォームに対応したアプリも増え、iOSとAndroidなど異なるプラットフォームのデバイス間で性能を比較する際の目安にも使えるようになった。
ベンチマークアプリを利用する際は、アプリごとの偏りも考慮し、複数のアプリで比較を行って判断するのが一般的だ。今回は、iOSデバイスの性能比較に用いられることが多いベンチマークアプリを紹介する。なお、以下のスクリーンショットはいずれもiPad Air 2(iOS 8.1.2)での結果による。
3DMarkFuturemarkが提供。無料。定番ベンチマークアプリのひとつで、GPUを中心とした性能計測に使われる。iOS版では解像度などの条件が異なる「Ice Storm」「Ice Storm Extreme」「Ice Storm Unlimited」の3つのモードが用意される。もともとはWindows用のベンチマークソフトであり、異なるプラットフォームとの比較にも向く。
Kishonti Informaticsが提供。無料。クロスプラットフォームに対応した3Dグラフィックのベンチマークアプリで、他デバイスとの性能比較がオンラインで容易に行える。OpenGL ES 3.1への対応に合わせてアプリが刷新された。インターフェースは日本語化されており分かりやすい。オンスクリーンとオフスクリーン、2種類のテストが用意されているのも特徴。バッテリテストにも対応している。
Primate Labs Inc.が提供。120円。CPUおよびバッテリのベンチマークに特化しており、シングルコアとマルチコアそれぞれのベンチマークが行えるほか、バッテリの性能をスコア化して表示することも可能。クロスプラットフォーム対応で、Mac版やAndroid版も有名。
Beijing AnTuTu Technology Limitedが提供。無料。定番ベンチマークアプリのひとつで、User Experience (UX)、CPU、RAM、GPU、I/Oという5つのカテゴリの全部または一部を選んでベンチマークテストを実行できる。マルチプラットフォーム対応だがiOS版とはメニューが大きく異なり、HTML5のテストやスクリーンの表示テスト、マルチタッチのテスト、システムの安定性テストといったメニューは用意されていない。
Silicon Studio, Corp.が提供。無料。3Dグラフィックの性能測定に特化したベンチマークアプリで、複数の3Dアニメーションの全部または一部を再生してその表示性能を測定する。描画クオリティを3段階から変更することも可能。今回紹介する中では唯一の国産だが、約2年ほど更新が行われていないのがやや気がかり。Android版も存在する。
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