ハードウェアやソフトウェアの性能を数値化することで、客観的に比較できるようにするのがベンチマークアプリだ。最近では複数のプラットフォームに対応したベンチマークソフトも増え、異なるプラットフォーム間の性能比較も、目安という意味では十分に役目を果たすようになった。
今回はAndroidで定番のベンチマークアプリ7つについてそれぞれの特徴を紹介しよう。なお、以下のスクリーンショットはいずれもNexus 9(Android 5.0.2)での結果による。
定番ベンチマークアプリのひとつで、GPUを中心とした性能計測に使われる。複数のモードのうち、Androidでは解像度などがそれぞれ異なる「Ice Storm」「Ice Storm Extreme」「Ice Storm Unlimited」の3つのモードが1本のアプリにまとめられており、OpenGL ES 3.1をサポートした「Sling Shot」は別アプリ「3DMark Sling Shot Benchmark」として提供される。
>>3DMark Ice Storm Benchmarkのダウンロードページ
定番ベンチマークアプリのひとつで、64ビット版も用意されている。User Experience (UX)、CPU、RAM、GPU、I/Oそれぞれの項目ごとにテストができるほか、HTML5のテストやスクリーンの表示テスト、マルチタッチのテスト、システムの安定性テストなどメニューは多岐にわたる。マルチプラットフォーム対応だがAndroid版はiOS版にないメニューも多く、さらに日本語表示にも対応する。
>>AnTuTu Benchmarkのダウンロードページ
クロスプラットフォームに対応した3Dグラフィックのベンチマークアプリで、他デバイスとの性能比較がオンラインで容易にできる。OpenGL ES 3.1への対応に合わせてアプリが刷新された。インターフェースは日本語化されており分かりやすい。オンスクリーンとオフスクリーン、2種類のテストが用意されているのも特徴。バッテリテストにも対応している。
>>GFXBench GL Benchmark 3.1のダウンロードページ
CPUおよびバッテリのベンチマークに特化しており、シングルコアとマルチコアそれぞれのベンチマークができるほか、バッテリの性能をスコア化して表示することも可能。クロスプラットフォーム対応で、Mac版やiOS版も有名。
>>Geekbench 3のダウンロードページ
無料のStandard版のほか、有料のAdvanced版、Professional版が用意されており、商用利用が可能なのはProfessional版のみ。老舗にあたるベンチマークアプリで、フルテストのほかCPU、Memory、I/O、2D、3Dそれぞれのカスタムテストも可能。ここ3年ほど更新されておらず、比較グラフに表示される他デバイスが古いままなのがやや気がかり。
>>Quadrant Professional Editionのダウンロードページ
シングルコアとマルチコアそれぞれのベンチマークテストに加えて、搭載ブラウザのHTML5の読み込みや描画性能のテスト、Javascriptのベンチマークテスト、スクロールの速度テスト、さらにはベンチマーク実行中の温度変化のグラフ表示など、ほかとは一風変わったメニューが用意されている。他のAndroidデバイスとオンラインで性能比較もできる。
>>Vellamo Mobile Benchmarkのダウンロードページ
GPUの診断に特化したシンプルな設計のベンチマークアプリで、総合スコアのほか、解像度の違いを差し引いたスコア、およびフレームレート(最大値/最小値/平均)が提供される。他のデバイスとの比較などの機能は用意されない。
>>GPU benchmark 3Dのダウンロードページ
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