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プリンス、「Spotify」などへの楽曲提供を取り止め--「Google Play Music」などは継続

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2015年07月03日 11時52分
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 PrinceもTaylor Swiftさんのように、人気の高い自身の楽曲カタログを、一部のストリーミング音楽サービスから削除するように求めている。

 Princeの「Raspberry Beret」や「Kiss」を聞きたいなら、「Spotify」には行かないことだ。SpotifyのPrinceのページにあった曲はすべて削除されており、代わりに次のようなメッセージが掲載されている。「Princeの音楽出版社はすべてのストリーミングサービスに対し、カタログを削除するよう要請した。われわれはこの要請に応じたが、可能な限り早く彼の楽曲を再び提供できることを願っている」

 Princeの前には、SwiftさんとAppleの間で交わされたやり取りが話題になった。Appleは米国時間6月30日に、同社初のサブスクリプション音楽サービス「Apple Music」を開始したが、Swiftさんは、ロイヤリティーに関する不満を訴えて、自身のヒットアルバム「1989」をApple Musicに提供しないと警告した。Appleが、3カ月の無料試用期間中はアーティストにロイヤリティーを一切支払わない方針だったからだ。Appleはその日のうちにこの方針を180度転換して、無料試用期間中の条件に関してSwiftさん側の言い分を受け入れた。これで思い出されるのは、Swiftさんが2014年11月、Appleと競合する音楽サブスクリプションサービスのSpotifyから曲を引き上げて注目を集めた件だ。ただし、SpotifyとSwiftさんは結局、妥協点を見出せなかった。

 Princeは先ごろ、The Daily Beastの記事へのリンクと引用をツイートした。記事では、ストリーミングのロイヤリティー構造に対するSwiftさんの最近の抗議活動を、Princeがマスターレコードの権利をめぐって自身の支配権を取り戻すため、20年を超えて続けている取り組みに重ねて伝えていた。

 しかし、この記事を読んでも、Princeの音楽出版社(Prince自身が設立した会社だ)が一部のサービスにカタログを削除するよう要請しながら、他のサービスには要請していない可能性があることは説明できない。PrinceのカタログはSpotifyと「Rdio」から削除されており、Apple Musicではまだ一度も配信されていないが、検索大手のGoogleが提供しているサブスクリプションサービス「Google Play Music」と、Jay Zなど一流ミュージシャンらが所有するストリーミングサービス「TIDAL」では現在も配信されている。Princeの楽曲は、彼が現在所属しているWarner Bros. RecordsのYouTubeチャンネルでもまだ配信されている。

 さらに、Princeは7月1日、ストリーミングサービスの「SoundCloud」で新曲をリリースした。SoundCloudは、あらゆる大手ストリーミングサイトの中でも、アーティストへの支払いに関するシステムの未熟さが目立つ。サブスクリプション契約におけるリスナーの選択肢も限られており、売り上げを出すため、2014年になってようやく部分的に広告配信を開始したばかりだ。

自身の楽曲に対する権利を自身の支配権を取り戻そうと長い年月を費やしているPrinceが、一部ストリーミングサービスから自身のカタログを引き上げた。
自身の楽曲に対する権利を自身の支配権を取り戻そうと長い年月を費やしているPrinceが、一部ストリーミングサービスから自身のカタログを引き上げた。
提供:Getty/WireImage for NPG Records 2013

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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