米航空宇宙局(NASA)は、Microsoftの「HoloLens」を国際宇宙ステーション(ISS)に送り、宇宙飛行士をさまざまなプロジェクトで支援することを発表した。
「Sidekick」と呼ばれる今回のプロジェクトは、HoloLensデバイス2台がSpaceXによってISSへと向かった時点で開始となる。
Microsoftにとって今回のNASAのプロジェクトは、HoloLensによってどのようなことが商業的に可能かを示す注目度の高い概念実証の機会となる。
HoloLensは2015年に入って、コラボレーションおよびゲーム用ツールとして披露された。Microsoftは、「Windows 10」が7月に登場するのに合わせ同デバイスを売り込むと考えられている。
NASAとMicrosoftは、HoloLensが支援と訓練に利用可能だと述べている。HoloLensには2つのモードがあり、1つ目のモードでは、「Skype」経由で遠隔からの支援を専門家から受けるために使われる。この場合、地上から宇宙飛行士に修理や実験において指示を与えることが可能となる。
2つ目のモードは、手順に注力したものとなり、イラストやホログラムをオブジェクトに重ねることになる。
MicrosoftのHoloLensは、ISSに送られる前にNASAの「Weightless Wonder C9」ジェット機でテストされた。この実験の目的は、HoloLensが宇宙ステーションの環境にどのように対処するかを確認することにあった。
HoloLensは、研究所の水中施設などにおけるNASAによる一連の調査で評価される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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