Googleが「Pandora」「Apple Music」「Spotify」に対抗する動きに出た。同社は、ユーザーが無料で「Google Play Music」を少しだけ試用できるように、無料ラジオを追加した。
米国時間6月23日付けのブログ投稿によると、Google Play Musicは、広告収入型の無料ラジオを米国で提供開始し、既にある月額10ドルのサブスクリプションを補完するという。同サブスクリプションでは、聴き放題の楽曲へのアクセスに加えて、ユーザーが既に所有している楽曲を保存するストレージの利用が可能となっている。この投稿を記したのは、Googleの製品マネージャーで、Googleが2014年7月に買収したウェブラジオ企業Songzaの最高経営責任者(CEO)を務めるElias Roman氏である。
無料版を提供しない場合、「ユーザーはちょっと試してみる前に自分の電話番号を入力しなければならない」とRoman氏はインタビューで述べた。「ユーザーがサービスを体験してみるための無料版を提供することが、われわれが最も大きく開くことのできる1つの門戸だった」(Roman氏)
Google Play Musicのこの新しい広告収入型無料版は、「Songza」に似たものになり、ジャンル、雰囲気、時代、アクティビティによって選曲されたラジオ局を参照したり、お気に入りのアーティスト、アルバム、または楽曲を検索して、似たような楽曲のラジオ局を直ちに作成したりすることができる。ラジオに似たこの製品で提供される楽曲カタログの規模は、フルバージョンのGoogle Play Musicと同等になる予定だが、特定の楽曲をオンデマンドで聴くことはできない。
最初は、耳にしなければならない広告の量は少なくなる見込みだ。Roman氏によると、提供開始に際してGoogleは、楽曲を再生する直前に広告を1件流してその後には流さない、「プレロール」の広告スポットを実験する予定だという。同サービスには、「YouTube」上の広告主によく使用されている「TrueView」広告も組み込まれる予定だ。TrueViewは、数秒後にユーザーがスキップすることのできる広告である。YouTube上でスキップされた広告について、広告主に支払い義務は生じない。
今回の無料版はまずは米国で提供開始される。23日にウェブ上で提供され、今週中に「Android」とAppleの「iOS」の各OS上で提供される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス