これまでで最も高性能な「iPad」向けに「iOS 9」の画面分割機能が用意されていることは、Appleが大型ディスプレイ搭載の新iPadを開発中であることを示しているとは言えないだろう。しかし、iOS 9に大型キーボードが搭載されるとなればその可能性はある。iOS 9のコードは、大型ディスプレイに対応してキーボードが大型化されることを示している。
この隠しコードを発見したのは、iOS開発者のSteve Troughton Smith氏。同氏は米国時間6月15日、次のスクリーンショットと情報をツイートした。
またしてもiOS 9に新機能 -- 「UIKeyboard」は、まだ見たことのない、かなり大きなiPad画面サイズに合わせて拡大されているようだ。
このバージョンのキーボードには、新たに5列目のキー配列が加わっており、数字と文字を切り替えられる。
AppleのiOS 9は今後3~4カ月間は開発者プレビュー版のままであり、この機能は変更されるか削除される可能性もある。
ただし、筆者はそうなるとは考えていない。
「iPad Air 2」の分割画面インターフェースは、旧モデルのiPad上のスライド切り換えやマルチタスキングモードと併せて対応は確実(Appleはこれらを公式発表済み)なのに対し、キーボードの大型化のような生産性機能がより大型のiPadに採用されれば、さらに素晴らしいといえる。特に、「iPad Pro」または「iPad Plus」とうわさされている端末は、一部の大企業や中小企業にとってさらに望ましいものになる可能性がある。
こうしたことは、この数四半期の間、横ばい状態が続いてきたiPadの売り上げを押し上げることになるかもしれない。人々は、スマートフォンなら12~18カ月ごとにアップグレードするだろうが、Appleのタブレットではそうする理由がなかっただけなのだ。
一方、12.2~12.8インチディスプレイを搭載したより高解像度のiPadについて言えば、一部のユーザーをアップグレードに駆り立てることで、新型iPadの売り上げ増につながる可能性がある。
こうした端末はおそらく、画面上で1度に複数のアプリを実行するために必要以上のメモリ容量を搭載することになるだろう。iPad Air 2が分割画面に対応する唯一の現行モデルである理由もここにあると思われる。
大きなディスプレイ上での画面分割は、デスクトップのような真のウィンドウ環境とは言えないだろうが、モバイルアプリ使用の際に、よりデスクトップに似たユーザー体験をシミュレートするのに近いものとなるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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