Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントを務めるCraig Federighi氏は年次開発者会議WWDCの基調講演で、同社の最新モバイルOS「iOS 9」を発表した。デジタル音声アシスタント「Siri」の刷新されたインターフェースや、新しいネイティブアプリ「News」に加え、Appleのタブレット製品「iPad」用に特に設計された複数の新しいツールが追加されている。
顕著な変更点の1つは、iPadのデジタルキーボード「QuickType」で、デジタルトラックパッドに切り替えられるようになった。2本の指でスワイプすることで、テキストの大きな塊をすばやく簡単に選択、ドラッグ、ペーストすることができる。
マルチタスキング機能も改良された。他のアプリに移る際に、現在起動しているアプリをフルスクリーンでプレビューできるようになった。横に1回スワイプするだけで、複数のアプリをシームレスに切り替えられるようにもなった。また下方向のスワイプでも、他のアプリを表示できる。
iPadの画面スペースの広さを利用して、Appleは画面分割表示を導入した。アプリを並べて表示できるようになったため、2つの異なるアプリを同時に見て操作できるようになった。ESPNのように動画を表示するアプリでは、他のアプリと並行して再生を続け、動画のサムネイルを画面上でドラッグして見やすい位置に動かすことができる。
Appleファンのために書いておくが、これらの待ち望まれた機能の一部は特定の機種でのみサポートされている。マルチタスキングのためのスライド切り替えは「iPad Air」や第4世代「iPad」などの最近のiPadのみ、また画面分割はRAMとプロセッサ性能の関係で「iPad Air 2」のみ対応している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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