Appleはコンピュータソフトウェアに対する次の大きな変更として、「iPhone」からさらに多くの機能を取り入れる予定だ。
カリフォルニア州クパチーノを拠点とするAppleは米国時間6月8日、同社コンピュータソフトウェア「Mac OS X」の最新版「El Capitan」をサンフランシスコで開催したイベントで発表したが、ここからは、そのようなメッセージがうかがえる。
同社の「Mac」コンピュータに搭載されるこの最新ソフトウェアは、Appleの携帯端末用に最初に設計されて成功した機能をデスクトップおよびノートブック端末に取り入れるという、これまでに確立された流れを汲むものになる予定だ。
主要な新機能の1つとして、検索機能「Spotlight」が改良され、例えば天気を確認したり、株価やスポーツの試合結果を調べたりすることができるようになった。アプリ内の検索機能も強化されており、例えば電子メールでは、まだ返信していないメッセージを簡単に検索できるようになっている。また、「Split View」という機能によって、画面上で2つのアプリを簡単に同時に実行できるようになった。
しかし、最も重要な点の1つはパフォーマンスだ。ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントを務めるCraig Federighi氏は、アプリの起動が速くなり、コンピュータによるアプリ間の切り替えもすばやくなったと述べた。また同社は、「Metal」も導入した。元々はiPhoneと「iPad」用に設計されたこのソフトウェアにより、開発者は視覚的に洗練されたソフトウェアを容易に作成することができる。
「エクスペリエンスとパフォーマンスが改良されている」と同氏は述べた。7月にパブリック「ベータ」テストが実施され、リリースは2015年秋の予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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