アップルは6月9日、サンフランシスコで開催している年次開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)の基調講演で、うわさ通り定額の音楽ストリーミングサービス「Apple Music」を発表した。
6月30日から世界100カ国で開始する。秋をめどに、Apple TVとAndroidにも対応する予定だ。基調講演の中では100カ国に日本が含まれるか明らかにされなかったが、すでに日本でもアップルのウェブサイトにてApple Musicの説明があり、「まもなく登場」と記されている。またTwitterも、米国でAppleMusicがスタートしているが日本向けにAppleMusicJapanも開設されている。
価格は月額9.99ドル。ファミリー向けプランもあり、iOSデバイスまたはMac上でiCloudのファミリー共有を設定し、家族のメンバーを招待すれば6人まで月額14.99ドルで利用できる。3か月間無料のトライアルメンバーも用意される。なお、日本での価格は明らかにされていない。
利用するには、MacまたはWindowsは最新のiTunesにアップデートが必要で、iOS向けには最新の「iOS 8.4」が提供される。
Apple Musicは「音楽の楽しみ方のすべてを一つに」をコンセプトとしたサービスだ。
メンバーになると、クラウド上にある数百万の曲にアクセスできる。また、ユーザーが持っているライブラリとApple Musicライブラリを比較し、ライブラリにない音楽をユーザーが持っている場合は、MacまたはWindows PC上のiTunesから、それらの曲がアップロードされる。すべてがiCloudに置かれるため、ユーザーのデバイスの容量は一切使用しないとしている。
ユーザーが普段聴いている曲や好みに合わせて、曲、アーティスト、アルバムを厳選してリコメンドする機能も持つ。
さらに音声アシスタント「Siri」と連動させることもでき、基調講演では曲名を音声で指定したり、学生時代のなつかしい「1982年のトップソングを聴きたい」とリクエストしたりして再生できるデモも披露した。
このほか、毎日24時間、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンのスタジオから世界100カ国以上に向けてオンエアされるラジオ放送「Beats 1」やアーティストとユーザーをつなぐ「Connect」も提供される。
Beats 1では人気のJD Zane LoweとZane LoweEbro、DardenJulie Adenugaが名を連ね、セレクションした曲に加え、独占インタビューや音楽業界の最新情報も放送するとしている。
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