台北発--当地で開かれている見本市「COMPUTEX TAIPEI 2015」で、Intelは、ワイヤレス給電規格「Rezence」の採用を拡大し、多様な企業群と連携して同規格に対応する充電器や他の対応機器を市販することを明らかにした。Rezenceは磁気共鳴方式の給電規格で、2013年末に発表された。
Rezenceは、Alliance 4 Wireless Power(A4WP)が推進する規格だ。A4WPは、別のワイヤレス給電技術の推進団体であるPower Matters Alliance(PMA)との合併について合意しており、新組織の名称は2015年中に決められる予定だ。名称がどうなるにせよ、この組織が市場において一定の影響力を持つことは確実だ。AT&T、Broadcom、MediaTek、Powermat、Procter & Gamble、Qualcomm、サムスン、Starbucks、Intelといった企業が、いずれもこの新しい共同体に参加するからだ。
両団体の合併により、Wireless Power Consortium(WPC)とその「Qi」規格は、新組織にとって唯一のライバルとなる。IntelはCOMPUTEX 2015で、統一規格に向けた協力の可能性を探るため、WPCに「働きかける」ことに関心があると述べた。
Intelの発表によると、同社はアクセサリーメーカーのTargusと共同で充電器を開発する一方、中国の電子機器メーカーのHaier(ハイアール)が2015年中に中国のレストラン、ホテル、カフェ、空港にRezence規格の充電器を導入する予定だという。
Intelはまた、同じくA4WPに加盟するFoxconnやBasecom、製造業者のBYD、Primax、コクヨとも協力して、Rezence技術を採用する製品が2015年中により多く市場へ送り出されるよう取り組む予定だ。
Intelのシニアバイスプレジデント兼Client Computing Group担当ゼネラルマネージャーを務めるKirk Skaugen氏は、机の下に置いてRezence規格でワイヤレス給電できるコクヨ製の自己設置型充電プレートのデモを基調講演で行った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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