台湾、台北発--Intelが次世代プラットフォーム「Broadwell」の後継として開発中の「Skylake」(開発コード名)によって、PCからすべてのケーブルを取り除いたIntelリファレンスデザインが登場する予定だという。同社が米国時間6月4日に発表した。
IntelのPC Client Group担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるKirk Skaugen氏は、当地で開催されている展示会Computexの壇上で、無線接続のディスプレイ、ドッキング、給電などの技術をデモした。これによって、一般的なPC環境においては最後まで必要だったケーブルが不要になる見込みだ。
短距離の「ドッキング」には高速なWiGig規格が採用される予定だ。端末を圏内に移動させると、画面や周辺機器に瞬時に接続する。また端末を持ってその場を離れると接続が解除され、端末が周辺機器から独立して機能する。WiGigは最大7Gbpsの速度に対応する。
電力については、Skaugen氏が「Rezence」技術を披露した。Rezenceは、Intelが加盟するAlliance 4 Wireless Power(A4WP)が推進する磁気共鳴方式のワイヤレス給電技術である。磁気共鳴によって2インチ(約5cm)幅の木材を通した給電が可能で、テーブルの裏側などに実装できる。また、電磁誘導方式とは異なり、同時に任意の数の端末に給電可能だ。
Skaugen氏は、ノートPC、電話、ヘッドセット、タブレットのすべてに同時に給電するテーブルをデモで披露した。また同氏は、新たにA4WPに加入したDell、富士通、レノボ、米Logitech、パナソニックなどの企業にも触れた。同社は他にもASUSや東芝などと提携したり、この技術をスマートフォンカバー、タイマー付きラジオ、車載コンソールに組み込むためのイニシアチブに取り組んだりしている。
Skylakeは2015年後半に生産が開始される予定であるため、Intelのリファレンスデザインに基づく端末が市場に登場するのは2016年になる可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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