給電も周辺機器接続もワイヤレスに--インテル、「Skylake」の無線技術を披露

Seamus Byrne (CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年06月05日 08時51分

 台湾、台北発--Intelが次世代プラットフォーム「Broadwell」の後継として開発中の「Skylake」(開発コード名)によって、PCからすべてのケーブルを取り除いたIntelリファレンスデザインが登場する予定だという。同社が米国時間6月4日に発表した。

 IntelのPC Client Group担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるKirk Skaugen氏は、当地で開催されている展示会Computexの壇上で、無線接続のディスプレイ、ドッキング、給電などの技術をデモした。これによって、一般的なPC環境においては最後まで必要だったケーブルが不要になる見込みだ。


テーブルの裏側に取り付けられた磁気共鳴方式のワイヤレス給電技術を使ってPCに給電する様子。
Seamus Byrne/CNET

 短距離の「ドッキング」には高速なWiGig規格が採用される予定だ。端末を圏内に移動させると、画面や周辺機器に瞬時に接続する。また端末を持ってその場を離れると接続が解除され、端末が周辺機器から独立して機能する。WiGigは最大7Gbpsの速度に対応する。

 電力については、Skaugen氏が「Rezence」技術を披露した。Rezenceは、Intelが加盟するAlliance 4 Wireless Power(A4WP)が推進する磁気共鳴方式のワイヤレス給電技術である。磁気共鳴によって2インチ(約5cm)幅の木材を通した給電が可能で、テーブルの裏側などに実装できる。また、電磁誘導方式とは異なり、同時に任意の数の端末に給電可能だ。

 Skaugen氏は、ノートPC、電話、ヘッドセット、タブレットのすべてに同時に給電するテーブルをデモで披露した。また同氏は、新たにA4WPに加入したDell、富士通、レノボ、米Logitech、パナソニックなどの企業にも触れた。同社は他にもASUSや東芝などと提携したり、この技術をスマートフォンカバー、タイマー付きラジオ、車載コンソールに組み込むためのイニシアチブに取り組んだりしている。

 Skylakeは2015年後半に生産が開始される予定であるため、Intelのリファレンスデザインに基づく端末が市場に登場するのは2016年になる可能性が高い。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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