コーヒーチェーンのStarbucksは米国時間6月12日、Starbucksおよび同系列のTeavanaの店舗で、「Powermat」のワイヤレス充電ステーションを展開することを明らかにした。この取り組みは2014年中にサンフランシスコのベイエリアで開始され、2015年には他の大都市圏に拡大される予定だ。
Starbucksの決断は、ワイヤレス給電の状況をいくらかはっきりさせてくれるかもしれない。現在は3つの異なる規格が競い合う状況に陥っており、顧客の混乱を招いているからだ。Starbucksが早くからWi-Fi通信の提供を決定したことが、10年以上前にこの技術が普及する役に立ったこともあって、Powermat Technologiesは歴史が繰り返すとの確信を持っている。
Powermat Technologiesのプレジデントを務めるDaniel Schreiber氏はインタビューの中で、「これこそ消費者が強く求めている業界の調和だ」と述べた。
ただし依然として、問題がすぐに解決する状況にはほど遠い。Nokiaのハイエンド携帯端末「Lumia」をはじめとして、大多数のワイヤレス給電対応スマートフォンは、Wireless Power Consortium(WPC)が推進する標準規格「Qi」に対応している。
だが、StarbucksとPowermatがテーブルやカウンターなど特定の場所に設置する計画の「Powermat Spots」は、Power Matters AllianceとDuracell Powermat(Powermat TechnologiesとProcter & Gambleの「Duracell」ブランドによる合弁事業)が推進する、互換性のない異なる標準規格で動作する。ただし、互換性のある充電ケースを装着するだけで、ほとんどのスマートフォンがPowermat Spotsを利用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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