UPDATE Microsoftは、「Windows 10」のリリース日を決定した。今夏登場する。
Microsoftは米国時間6月1日、同社の最新OS「Windows 10」をPCおよびタブレット向けに無料アップグレードとして7月29日に提供開始することを発表した。同OSのファミリ製品でスマートフォン向けに開発された「Windows 10 Mobile」は2015年後半に登場することが期待されている。Windows 10は、「Windows 7」以降を搭載するコンピュータを過去6年間程において購入した、もしくは、「Windows 8.1」を搭載するタブレットを購入したユーザーに対しては、無料となる。
Windows 10は、世界で最も多く使用されているソフトウェアの1つの最新版となる。MicrosoftのOSは、PCの大半を稼働し、世界中の多くのビジネスにおいてバックボーンとしての役割を果たしている。その優位性にもかかわらず、携帯電話や競合するより低価格なソフトウェアがWindowsを徐々に浸食しており、Microsoft評論家は、同社とその製品を下り坂にある技術界の巨人と見ている。MicrosoftがWindows 10で掲げる目標としては、評価の低かったWindows 8が与えたダメージから回復すること、そして、アップグレードが時間と労力に見合ったものだということを消費者に納得させることがある。
Windows 10の7月のリリース日に関する最初のうわさは、チップメーカーAMDの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるLisa Su氏が電話会議でリリース時期に関して言及した4月に浮上した。Microsoftは基本的に口を閉ざしたままで、4月に開催した同社の開発者会議においてもリリース日について言及するのを避けていた。一部の業界ウォッチャーは、同OSが予定通りに登場しないのではないかと懸念し始めていた。
Microsoftは、コンピュータメーカーがWindows 10搭載PCをいつ販売するかを明らかにしていない。また、無料アップグレード対象外となったユーザーやコンピュータを自作したいと考えるユーザーに対して個別のライセンスを販売する時期についても明らかにしていない。しかし、5月30日にオンラインショップのNeweggが公開した情報では、PCメーカーが同OSを受け取るのは8月31日であることが示唆されていた。また、Neweggは、同OSのハードウェアメーカーに対する価格が109ドルであり、Professionalバージョンが149ドルであることがわかるスクリーンショットもリークしている。この件については、米ZDNetが最初に発見している。
Microsoftは、熱心なユーザーが完成前のソフトウェアの開発者向けバージョンを受け取ることを可能にする同社の「Windows Insider」プログラムを通して、Windows 10に関する透明性を以前のリリースに比べて高めた。9月に披露されて以来、興味を持つユーザーは、Windows 10の変化を直に見ることができた。Microsoftが加えた主要な変更点としては、新しくなった「Start」ボタン、そして、Windows 8のタブレットを中心に考えられた不人気のインターフェースの廃止などがあった。また、新しいブラウザ「Edge」は、長い間使われてきた「Internet Explorer」に取って代わり、Microsoftの音声入力対応デジタルソフトウェアアシスタントである「Cortana」のより強化されたバージョンも搭載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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