Microsoftは、同社のデジタルパーソナルアシスタント「Cortana」を「Android」搭載端末と「iPhone」向けにアプリの形で提供する予定だ。
Microsoft関係者らは米国時間5月26日、Cortanaを「Windows」以外のプラットフォームに提供する予定であることをブログ投稿で認めた。これについては2014年秋、同社のApplications and Services Groupで最高エクスペリエンス責任者を務めるJulie Larson-Green氏が示唆していた。
「Windows 10」搭載PC向けの新しい「Phone Companion」アプリを使用して、ユーザーは、Cortanaアプリを「Google Play」または「Apple App Stores」からインストールすることができるようになる。
iPhoneとAndroid搭載端末向けのCortanaアプリには、リマインダーの設定やフライト時間の確認など、Windows 10搭載PCまたは「Windows Phone」上のCortanaにある「ほとんどの機能」が含まれる予定だ、とMicrosoft関係者らは述べる。ユーザーがCortanaの「Notebook」に表示するように設定した項目のすべてが、Windows、Android、「iOS」のすべての端末にわたって表示されることになる。
設定のオン/オフの切り替えや、「Hey Cortana」というユーザーからの呼びかけに対するハンズフリーでの応答など、iPhoneとAndroid搭載端末上のCortanaでは利用できない機能もあると、Microsoft関係者らは述べている。これは、より深いレベルで統合するにはOS要素へのアクセスが必要だが、Microsoftが少なくとも現時点ではその権限を持たないことが要因である。
Phone CompanionアプリはWindows 10に搭載される予定で、ユーザーは同アプリを使用することで、Windows PCをWindows Phone、Android搭載端末、iPhoneなどの所有する任意の端末に接続できるようになる。
では、Phone Companionアプリと、iPhoneとAndroid搭載端末向けCortanaアプリは、いつ提供されるのだろうか。
Microsoft幹部らによると、Phone Companionアプリは、「数週間のうちにリリース予定」の「Windows 10 Insider Preview」の新しいビルドで提供する予定だという。Cortanaアプリは、Android搭載端末向けには6月末、iPhone向けにはその後2015年中に提供する予定だと同幹部らは付け加えた。
Microsoftが開発中のワークアシスタント技術「Office Now」も、クロスプラットフォームになる見込みだ。内部情報やリーク情報から、Office Nowは、Cortanaのコンパニオンアプリのように思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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