指紋リーダー搭載スマートフォンでは、「iOS」と同様に、指紋で決済を認証することができる(サムスンも「Samsung Pay」という同様の決済システムを独自に提供している)。
Android Payは、Walgreens、Macy's、Best Buyをはじめとする70万の店舗で使用できるようになる。
Googleのモバイルデバイスでは、充電ケーブル用の新規格「USB Type-C」がサポートされる予定だ。これにより、デバイス本体の充電に加えて、他のデバイスの充電も可能になる。さらに、両端のコネクタの形状が同じなので、もうどちらが「上」なのか頭を悩ませなくてもいい。
それは充電に関する話だが、そもそもの省電力性はどうなのだろうか。Android Mは省電力機能「Doze」(動画)も備えており、Googleによると、現行のスタンバイモードより消費電力が少ないという。基本的に、ユーザーが長い時間端末から離れていると、ハイバネーションモードに切り替わってバッテリを節約する。その状態でも、重要なアラームや受信メッセージは通知されるが、消費電力は以前の半分まで低減される。
今回のアップデートでは、アプリがスマートフォンやタブレット上のさまざまなリソース、たとえばWi-Fi接続やカメラ、フォトライブラリ、連絡先を使用する方法が変更された。
これまでは基本的に、アプリをインストールすることは、それらすべてのリソースの使用を全面的に許可することと同じだった。Android Mでは、アプリはスマートフォンの一部やGoogleアカウントにアクセスする必要が生じたときに、その権限を要求するようになる。たとえば、メッセージングアプリは、ユーザーが写真を撮影して送信しようとするまで、カメラの使用許可を求めないかもしれない。これはiOSデバイスの権限の処理と非常に似ている。アプリは、カメラ、連絡先、写真を使用する権限を必要に応じて要求する。
GoogleはI/Oで、「新しい権限モデルにより、アップデートがシームレスになる」と述べた。アプリは最初にユーザーの許可を求めなくても、自動的にアップデートできるようになるからだという。
Androidでアプリを別のアプリへ、そして、そのアプリをウェブへとつなげる方法の円滑化について、Googleは新しいビジョンを抱いている。目に触れない部分での大量の作業によって、開発者は、ユーザーがアプリやウェブの間を何度も移動しても、より高速で、より完全な移行を実現できるようになる。この機能は第3四半期にユーザーに公開される予定だ。
Android Mは開発者に、Googleの「Nexus」デバイスで提供されており、そこで(おそらく)2015年秋まで改善が施されていくだろう。2015年秋にNexusデバイスに登場した後、ほかの既存ハードウェアにもロールアウトされていくはずだ。
そのとき、Android Mにバージョン番号(「Android 5.2」「Android 6.0」など)と新しいスイーツにまつわる名前が付けられるだろう。その名称はまだ分かっていないが、「Marshmallow」(マシュマロ)から「Muffin」(マフィン)、「Marzipan」(マルチパン)、さらには「M&M」のようなブランド名(「Android 4.0 KitKat」という先例がある)まで、さまざまなうわさが流れている。それなら、「Marmalade」(マーマレード)と「Meringue」(メレンゲ)も候補に入れていいのではないだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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