Googleが「Cardboard 2.0」と仮想現実への取り組みを発表する時期が来た。
Googleは米国時間5月28日、シンプルな仮想現実デバイスの最新版Cardboard 2.0を発表した。新バージョンは初代デバイスよりさらにシンプルな製品で、組み立てに必要な手順は12からわずか3に減った。より大型のスマートフォンも搭載可能になった(最大6インチのスクリーンに対応)。
何百ドルもするシステムを作ってきた仮想現実分野のライバルと違って、Googleは基本的にどんな人でも購入して組み立てることのできる安価な製品を推し進めることで、VRをより幅広い消費者に開放した。
Cardboard 2.0では、入力機能がすべてのデバイスで動作するように、ボタンも第1世代の磁石から段ボールに変更された。Cardboard 2.0は28日にパートナーから発売され、Googleは「I/O」の来場者全員に同デバイスを配布する予定だ、とプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのClay Bavor氏は述べた。
Cardboardとともに、Googleは学校向けの新しいVRツール「Expeditions」も披露した。Expeditionsを使えば、教師は生徒をさまざまな場所のバーチャルツアーに連れて行くことができる。さらに、同社はVR動画をキャプチャする「Jump」システムも発表した。Jumpは、カメラリグ、RAW映像をVR動画に変換するアセンブラ、プレーヤーの3つの部分で構成される。Googleは、このシステムに関して、GoProと提携している。リグには、円形に配置された16個のカメラモジュールが含まれる。ユーザーは2015年夏より、YouTubeで仮想現実動画を視聴できるようになる。
「Jumpの本質は、世界のさまざまな場所をVR動画に記録することだ。Expeditionsはあらゆる場所を見学できる機能を教師に提供する。Cardboardの本質は、事実上すべての人にVRを提供することだ」(Bavor氏)
現在、Cardboard向けに何百種類ものアプリが公開されており、100万人以上のユーザーが同デバイスを使用している、とGoogleは28日に述べた。
Bavor氏は「ユーザーはCardboardの新しくて創造的な使用法を次から次へと見つけている。Cardboardを利用して彼女にプロポーズした男性もいた」と述べた。その女性はプロポーズを受諾したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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