モバイル決済の世界は急速な成長が予測されており、Googleはそれに取り残されたくはないと考えている。
モバイル決済分野でこれまでに投入したサービスでは大きな成果を残せなかった検索大手のGoogleだが、サンフランシスコで開催の開発者会議「Google I/O」において米国時間5月28日、同社の新しい決済プラットフォーム「Android Pay」の詳細を発表した。Android Payを利用することにより、「Apple Pay」とほぼ同じように実店舗内で、また、モバイルアプリ内で商品を購入することができる。またAndroid Payは、銀行などの機関が提供するサードパーティーアプリにも対応する。
「Android Payはオープンなプラットフォームとして構築されているため、ユーザーは最も便利な方法を選択してAndroid Payをアクティベートすることができる」と、Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるDave Burke氏は同イベントで述べた。
Android Payは、全米の約70万もの店舗で利用でき、Lyft、GrubHub、Grouponなどのアプリに統合される予定だ。MasterCard、Visa、Discover、American Expressのすべてに対応し、デビットカード、クレジットカード、プリペイドカードなどとともに使用できる。Android Payは、「Android M」と呼ばれるGoogleの次期モバイルOSの投入に組み込まれる予定である。Android Mは2015年中にリリースされる見込みだ。
Android Payは3月に初めて発表されたが、その時点では、詳細はほとんど明かされていなかった。Android Payの発表において、モバイル決済の普及を狙って同社が導入済みの「Google Wallet」に関する言及はなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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