9to5Macは米国時間5月21日、Appleが「iOS 9」で「Transit」サービスを導入することを計画していることを情報筋の話として報じた。Appleは現時点において、バス、地下鉄、電車の乗り換え案内を同OS搭載「Maps」アプリに対する主なアップグレードとして同社年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で発表することを計画しているという。
「Transit」サービスは、公共交通機関の乗り換え案内を、iOSに搭載されたApple製Mapsアプリを通じて提供する。同サービスが提供されれば、iOS標準の地図アプリに乗り換え案内が搭載されるのは、AppleがiOS用地図アプリをGoogle製から自社製のものに切り替えて以来初となる。iOSユーザーは現在、車や徒歩向けの経路案内をApple製地図アプリから得ることはできるが、公共交通機関の乗り換え案内はGoogle製「Maps」などの他社製アプリに頼る必要がある。
9to5Macの情報筋によると、Appleは、iOS 8から乗り換え案内機能を開発工程の終盤になって取り除いており、その理由としては、人員の問題、データの不一致、主要都市の一部しか対応していないことなどがあったという。
Transitサービスには、公共交通機関の乗り換え案内だけでなく、乗り換えのための路線プランニング機能、そして、既存の「標準」「地図+写真」「航空写真」ビューとともに新しい「Transit」ビューも加わると9to5Macは報じている。
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