ヤフーは5月13日、「ヤフオク!」のiOSアプリを刷新した。トップ画面をタイムライン化してカテゴリごとの新着商品やおすすめ商品を見やすくさせたほか、これまでウェブ版でのみ提供していた「かんたん取引」に対応させた。Andoridアプリも同様に近くアップデートする予定。PCからスマートデバイスにユーザーが移行する中、簡単でわかりやすい機能を実装することでユーザー数をさらに増やしたい考えだ。
アプリでの従来の取引では、落札後、決済方法や決済完了の連絡、配送先住所や配送完了の連絡などを掲示板形式のツールでやり取りする必要があった。また、落札後に出品者と落札者のどちらからでも連絡ができるなど明確な順序が決まっていらず、初めて使う人にはハードルが高かった。
かんたん取引を導入したことで、出品者と落札者がともに、文字入力をせず、タップをするだけで取引を完了できるようになる。ヤフーの調べでは、これにより取引時間が従来の約3分の1になるという。なお、従来の取引も引き続き利用可能で、取引方法は出品者側が指定する。落札者側はどちらの取引方法の出品物かを事前に確認できる。
ヤフーによれば、現在のヤフオク全体の利用者数は約1000万人、年間落札額は約8000億円、常時出品数は約3800万点。ユニークユーザー数、個人利用者による新規出品者数は非公開だが、ともにスマートデバイスがPCを上回り、拡大を続けているという。
ヤフーがヤフオク!のアプリを大きくアップデートするのは、2014年3月以来。この時は出品機能を強化し、それまでより簡単に出品できるようにしたほか、撮影した写真の加工機能などを実装した。
◇かんたん取引は“コミュニケーションの摩擦”を除去するもの
15周年迎える「ヤフオク!」、CtoC王者の憂いと目論み
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス