ブイキューブとパイオニアVCは5月11日、モバイル端末やPCから通訳オペレータをつなぐ多言語通訳サービス「V-CUBEトランスレーター」を、キューアンドエーのグループ会社で多言語通訳サービスを提供するランゲージワンと共同で6月下旬から提供すると発表した。
ブイキューブが販売支援や顧客サポートサービスで培ってきたノウハウ、パイオニアVCの音声技術、ランゲージワンの多言語通訳オペレータを活用したサービス。
通訳の対応言語は、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ロシア語の7カ国語。タイ語とロシア語は平日9~18時のみ、それ以外の言語は24時間365日利用できる。通話時には、地図や観光ガイドなどの資料を画面で共有可能。通訳オペレーターに加えて、他のPCを接続し、3者間通話ができるオプション機能もある。
国内での利用シーンは、(1)ホテルにおける施設の説明や周辺観光地の案内、(2)商店、百貨店、ドラッグストアなど店舗における商品説明や免税書類の記入、(3)交通機関、公共機関、金融機関、病院などの窓口における手続きの説明など。海外では(1)旅行会社などの海外現地窓口で日本人海外旅行客の付帯サービス、(2)海外出張中のタクシーやホテルなどでのサポート――などで活用できるという。
3社によれば、サービスの提供開始にあたり芝大門ホテル(東京都港区)への導入が決定しているという。今後、宿泊施設や鉄道会社、ショッピングセンター、ドラッグストアなど、訪日観光客が多く訪れる企業への販売を予定しているそうだ。
日本政府観光局(JNTO)の調査(PDF)によれば、2015年3月の訪日外客数は前年同月比45.3%増の152万6000人で、初めて単月で150万人を超えた。また、これまで年間を通じ単月過去最高だった2015年2月の138万7000人を上回り、2カ月連続で単月過去最高を更新した。政府が新たに掲げた「改革2020」では、訪日観光客の拡大に向けた環境整備の具体策として、ITの利活用やWi-Fi整備などとともに「多言語対応の充実」が挙げられている。
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