テレビ会議システムを提供するブイキューブは1月26日、ドローンの商用利用に関する技術を開発するRapyuta Robotics(ラピュータ)に出資したことを発表した。ラピュータが実施した総額3億5100万円の第三者割当増資を、CYBERDYNE、フジクリエイティブコーポレーション、SBIインベストメントとともに引き受けた。
ブイキューブが提供するビジュアルコミュニケーションサービスとラピュータの技術を組み合わせ、ドローンで撮影した映像をリアルタイムに「V-CUBE」上で視認できるようにする。今後は、老朽化対策が課題になっている橋梁、トンネルなどのインフラ点検や、人の立ち入りが容易でない高所や煙突があるプラント保守、災害現場での被害状況確認、エネルギー発電所やイベント会場、ビルのフロアなどを無人で警備するセキュリティの実現など、さまざまなシーンでの利用を想定して、サービスを共同開発していく予定。
ラピュータは、チューリッヒ工科大学の認定ベンチャーとして、世界のロボット技術研究を牽引するRaffello D’Andrea研究室の主要メンバーによって設立された。クラウド・ロボティクス、ダイナミックス制御、マルチロボットコーディネーションなどの技術に関する知財、ノウハウ、経験を用いて、無人でセキュリティやインスペクション(点検)などの業務ができる低コストマルチロボットを開発している。
クラウド・ロボティクス技術は、クラウド上の膨大な演算処理能力とそこに蓄積された知識を利用してロボットを制御することでさまざまなサービスを実現する仕組みで、ロボットの軽量化、小型化、低価格化、自動飛行を実現するとされている。
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