企業のInstagram活用方法をご紹介する本連載。海外事例5つ目は、世界的なジーンズメーカー「Levi's」が実施したInstagram広告事例についてです。
Levi'sは1849年から始まったゴールドラッシュ時代、サンフランシスコをスタート地点として1853年に創業。現在では誰もが持っているといっても過言ではないブルージーンズを世界で初めて販売、パイオニア精神をベースにデニムファッション業界を牽引してきた、世界で最も有名なジーンズブランドの1つです。
Levi'sはInstagramを活用することで、年末のホリデーシーズンにおけるブランド認知拡大、購入検討時のブランド想起へとつなげることを目的としました。
世界初のInstagram広告実施企業として広告を出稿。
(1)アウトドアシーンと共にブランドをアピール
2013年11月中の9日間で「美しいアウトドアシーンの中のデニム」をテーマに4本のInstagram広告を出稿。
(2)詳細なターゲティングと表示頻度のコントロール
Levi'sは広告出稿対象地域の米国在住ユーザーのうち18-34歳を広告配信ターゲットとして設定。
広告の表示頻度では、各ユーザーに上記4画像を平均2本ずつ表示、それぞれの画像をユーザーが2回以上閲覧し、ストレスを感じることがないよう表示回数の上限を設定しました。この手法は、前回ご紹介したBen & Jerry'sの広告出稿とほぼ同様のものです。
Instagram for Business記載のデータによると、この画像広告でLevi'sは設定したターゲットのうち約740万人のユーザーにリーチ。広告画像を一度以上閲覧したユーザーのうち、その画像がLevi'sのものであると覚えていたユーザーは対象ユーザーの24%だったとのことです。
また、今回の広告によりLevi'sのInstagramフォロワーは平均日別増加数から20%増大、商品認知やブランディングのみでなく、普段オーガニック投稿を閲覧するユーザーの母数増加にも大きな影響があるとわかりました。
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