Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は米国時間4月27日、アナリストや投資家らに対して「Apple Watch」の販売データを明らかにしなかった。
27日の決算発表の電話会議でCook氏ははApple Watchに関する質問にはもっぱら直接的な回答を避け、ここまでの顧客は「圧倒的な好反応」を示しており、Appleの現在の立ち位置について「本当に満足している」、Appleは需要に応えるべくスピードをもって取り組んでいるとだけ述べた。
Cook氏は、「現時点では、需要が供給を上回っているため、そうした状況を改善すべく、われわれは懸命に取り組んでいる」と述べた。「需要の増加への対応には、おおむね満足している」(Cook氏)
Bernstein ResearchのAppleアナリストとして高い評価を受けているToni Sacconaghi氏は、次のようにCook氏に述べた。「ほかの製品リリースではいつでも、需要にまつわる状況を最上級の表現を使って説明していたが、それと比較すると、(『おおむね満足している』とした)今回のご自身の評価は、とても控えめなものに感じる」
これに対して、Cook氏は「わたしはワクワクしている」「私が言ったことを深読みせず、言葉通りに受け取って欲しい。わたしは状況を嬉しく思っている。われわれが見たところ、顧客の反応は文字通り100%好意的であり、それを上回るというのは、なかなかなか想像できることではない」(Cook氏)
Appleは、「6月下旬までには、さらなる国々でもApple Watchの販売を開始できる態勢になると、現時点では予想している」との見解を示した。
調査会社Slice Intelligenceは4月26日、米国で「Apple Watch」を予約注文した人のうち、発売後最初の1週間にApple Watchを受け取った顧客はわずか22%であると予測した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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