Sivaと名乗る読者から電子メールが届いた。
そこには「『Google Maps』で次の座標を調べて、この件をブログに書いてもらえないでしょうか?北緯33度30分55.8秒、東経73度03分40.7秒」と書かれていた。
読者の願いはかなえてあげたい。少なくとも、礼儀正しい相手ならば。それでも、なぜSivaが私にGoogle Mapsの座標に関して記事を書いて欲しいのか当惑していた。そこでメールの件名を見ると、「Google MapsでAndroidがAppleにおしっこ」とある。
電子メールに書かれていた座標を見てみると、そこはパキスタンのラーワルピンディーで、Androidのロゴに使われているロボットがAppleのロゴに放尿している画像が表示された。
記事執筆時点で、まだ画像は表示されていた。
何が起こったのかGoogleに問い合わせてみると、同社の広報担当者から次のような回答があった。「当社の地図を編集してくれる大半のユーザーは、まだ地図が作成されていない場所に書き込みを加え、新たな店舗の開店や住所変更を加筆するなど、多大な貢献をしてくれている。こうした不適切なユーザー作成コンテンツは残念だ。すぐに削除するよう動いている。われわれはこのような事例に学び、こうした改ざんを検知、防止、対処する方法を常に改善している」
積年の熱望と失望から気持ちが混乱していた筆者は、「Apple Watch」の発売を祝福するGoogle流の悪ふざけではないかとも尋ねてみた。電子メールから先方のくすくす笑う声が聞こえてくるようだった。
そんなはずがない。これは、こんなものが機知に富んだ自己表現だと、少なくとも、自分なりの機知に富んだ自己表現だと思っているいたずら好きな個人のしわざだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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